
私はソフトボールです。自己紹介ですが野球のボールより少し大き目で柔らかいボールです。先日、子どもらが練習後の回収で見落とされ、ここ広い河川敷の運動公園で数日の間、誰からも目にしてもらえなかった。秋らしい日和の昼下がり、たまに散歩に来る人が見つけ撮ってくれた。しかし、持ち帰るのではなくネットのそばへ置き換え遊歩道に向かいました。
2020東京五輪で、日本のメダル獲得が期待される野球とソフトボールが正式種目となりフアンからは喜ばれている。軟式野球やソフトをする子どもらの練習でこれまで以上に走攻守の基本をしっかり教えられている。子どもらの返答の声も大きくなり気合を感じる。ひょっとしてこの広場から五輪選手が、いや東京大会には年齢未達でその4年後なら可能だろう。ソフトに女の子の姿がない。
河川敷の午前中、グランドゴルフ練習日には高齢者の元気な声が途切れない。個人で練習する人も多い。平日の午後は、小さな子どもを連れたお母さん、子どもを思い切り土と遊ばせる。自分は木陰でその様子を眺めたり撮ったりしている。車の往来を心配しなくて済むのがいい。子どもを見ていると、忘れ置かれたことが少し薄れる。
ソフトといえば広島県出身の岡本綾子を思い出す。野球部に入れずソフト部に入る。就職後国体優勝の褒美でハワイ旅行、ここでゴルフに出会い「ゴルフなら米国に行ける」と転身した。そんな岡本の剛速球を見た人が市内にも多い。岡本綾子の出発点はソフトボール、40年以上前の話だがこめ広場からヒーロー誕生、長くなり始めた影を見ながら独り夢を追う。