
「ガシャン」、配達用三輪バイクが前を走る二輪バイクに追突した。二輪は左側に転倒したが縁石の切れたところ、運転者はすぐに起き上がった。追突した三輪は右側に転倒、横滑りした。運転者は投げ出された感じでセンターラインを超えて倒れたまま。対向車線の車も慌てて止まる。私は追突した三輪の後ろをいつものように意識して間隔を空けて走っていた。
間隔を空けて走るのは私の危険予知からの運転。追突三輪はある健康飲料を配達している。営業所には何台も三輪はあるが、営業所か公道に出るとき、公道を走る時のマナーを見て「運転が危ない」という意識がいつのころからか強く意識し始めた。運転中に出会うと自分から車間距離を保つようにしている。
三輪の運転者はセンターラインで倒れている。配達用の商品は路上に散乱している。私はハザードランプを点灯し車を降りる。同時に三輪の運転者も起き上がり、すぐに商品を集め始めた。声をかけたが大丈夫という。約束の時間もありその場を離れた。わずかな時間だったが通勤ラッシュの余波で渋滞が起きた。
事故原因はわからないが、追突した三輪はノーブレーキだった。何も意識せず追走していたら、もしかして2重事故に連なったかもしれない、改めて安全運転の重要さを意識した。助手席の妻はしばらく動悸が続いた。