日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

冬でも冷たいものを

2017年12月07日 | 自然 季節

 食材の多くが、いつの日か1年を通じて手に入るようになり、旬や季節感が薄れ失われていくのではと心配する。栽培技術の進歩、地球の温暖化、心配されている日本の亜熱帯化などがこうした現象に拍車をかけるかもしれない。

 野菜などに限らず栄養補給を目的としない食べ物にも四季が薄れる。暑いときは冷たいもの、寒いときは温かいもの、そんな差も薄れている。ビールも日本酒の熱燗も冷酒も、最近は季節抜きで飲まれる。気温が下がってもアイスクリームは売り場に並ぶ。今年は冷夏で売り上げが伸び悩んだという。そこで冬に勝負とメーカーは高級感と斬新な食べ方を提案する。

 何年か前から井村屋の「あずきバー」を四季に関係なく買い置きしている。たまには値引き販売もあったが、市場で超人気という報道後はそれが消えて久しい。あるとき、これを溶かして温めたら「ぜんざい」にならないか、と思ったが、その後も冷たく硬いままを口にしていた。先日、その外箱の写真入りで「器に入れラップで覆い、電子レンジで温めて溶かすと、ぜんざいのような味わいになる」と載った。早く提案していればと悔やむ。

 ハーゲンダッツも月別売り上げは12月が最大、江崎グリコも冬場限定の新商品を販売中という。暖かい部屋で冷菓を食べるのもいい。50数年前、明治生まれ日本酒党の父が掘り炬燵に入り冷菓を食べながら「美味い」と言ったので驚いたことを思いだす。今日から冬至までは二十四節季のひとつ大雪。平野にも雪の積もるころとされるが、北日本では例年にない時期早々の積雪で除雪に苦労されている。そこでは熱燗が喜ばれよう。
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