日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

岩国駅 番外

2017年12月19日 | 回想

 市内にはJRの駅が山陽線で岩国、南岩国、藤生、通津、由宇、岩徳線で西岩国、川西、柱野、欽明路、玖珂、高森、米川と12駅ある。このほかに3セクターの清流線12駅加えると驚くほどの列車用駅がある。来年にはイベント専用駅も清流線に完成する

 多くは無人駅。その中の代表格、国登録有形文化財の西岩国駅を覗いてみる。同駅は岩徳線始発の岩国駅の次の駅、その由来は1979(昭和54)年4月、駅舎入り口に建てられた掲示板にあり、その概要は16日に記した。1922(平成4)年無人化され、現在はNPO法人が管理している。

 無人化前の改札がそのまま残っている。朝日に照らされたその影は、人影のない待合室の奥まで長く伸びている。少しばかりやるせない。それでも、高い天井のアンティークな照明灯は残されており、その天井に届きそうな細長い窓は昔を知る人を安堵させる。当時の事務室は無料の展示スペースとして貸し出され、多くの市民が利用している。

 駅舎は1929(昭和4)開業と同時に建てられ、人でいえば米寿にあたる。大正末期から昭和にかけての木造洋風建築で、錦帯橋にちなんだアーチが玄関の軒に見られる。二谷英明と由美夫婦のフルムーンのCMの背景となった赤い屋根瓦の駅、といえば思いだしてもらえるかも。岩国駅さんから怒られそうな拙文への訪問に感謝します。
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