日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

今年のひと品

2017年12月20日 | 陶芸

 上手い誘い文句「世界で一つだけの作品を作ろう」に誘われ陶芸同好会に仲間入りして10年になる。教室は銭壺山にある県の施設で、山口県由宇青少年自然の家で通称「ふれパク」と呼んでいる。施設は海抜500㍍にあり、麓からは急カーブを数十回、小さなカーブを含めハンドルを左右に回し続けて6㌔上って到着する。麓との気温差は4度くらいあるが、瀬戸内海を見下ろし、快晴の日は四国の石鎚山が遠望できる。

 会員は高齢者、それでも先日は「後期高齢者」という表現が気にくわぬというくらいの元気者ばかり。後期は高貴と置き換え自信を持つことにした。教室は月2回、で8月はお休み。指導員は会員の孫子くらいの若い人ばかりだが、指導は高齢だからといって何の隔たりもなく、実技を織り込んで親切丁寧だが、それについていけないのがはがゆい。

 1年には何十個かの焼き物が完成する。まずまずかと思える器が出来ればニンマリ、どうして波打ったのか不思議に思う皿、つぶれたような姿になったコップの高台など、ロクロの上で仕上げたと思う形通りになっていないことがほとんどといえる。粘土を捏ねるのではなく、粘土に遊ばれているのかもしれない。いつか粘土を従わせる腕になりたいものだ。
 
 そんな作りの中で今年のひと品は小さな花瓶。ちょっといびつは愛嬌で「色合いがいい」と指導員の一声にニンマリ。これは初めての作り方を教わった時のもので、今年の締めとなった。作りも楽しいが、同年配会員との会話が粘土に練りもまれているかもしれないと思うと別の価値があるかも、瀬戸内海を見下ろし昼食をとりながら思う。
コメント (2)
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