
各地の雪、それも例年にない早期の大雪による暮らしや車社会などへの影響が報じられる。瀬戸内に住むと想像もできない光景ばかりで北国の厳しさを思う。穏やかな瀬戸内だが昨夕「風雪注意報」が発表された。身に付くというか浸み込んだというか、寒波の情報が出ると思いだすことがある。
現役で化学製品製造プラント運転員のころので40年以上も前になる。工場の測定気温がある温度になりさらに低下が予想されると「寒冷注意報」だ出る。プラント内の一部装置で凍結が発生するとトラブルに連なる。担当セクション内の凍結防止対策個所をチェックリストにより確認する。少量の放水、蒸気保温個所の通蒸など寒冷期限定の作業をする。防寒着の助けを借りてトラブル防止に努めた。
冬対策の家事として屋外の水道栓2カ所に保温をする。保温というには恥ずかしい内容だが、古タオルを3枚くらい水道栓に巻き付け固定する。その上をポリフイルムで雨水が侵入しないように丁寧に覆い縛り付ける簡単な施し。これのお陰で我が家は凍結による破損や亀裂に合わずに済んでいる。

新聞を取りに朝5時ころ玄関を出る。小雪がちらほら舞っている。ブッロク塀が化粧を始めたばかりのようで予報は当たっているが、街中では雪景色にはなりそうにないと自己観測する。風に連れられて来た枯葉が車庫の片隅で冷たいのだろうか一塊になっている。その枯葉の心境に似ている「落ち葉の舞い散る停車場は」で始まる奥村チヨの歌を何故か思い出し、掃き集めるのを止める。