
県内最大河川の清流・錦川に架かる錦帯橋が国名勝指定100周年を迎えた。大正11年3月8日に内務省により指定された。錦帯橋は今から349年前、吉川広嘉の命によって架けられた。不落を誇った錦帯橋も1950(昭和25)年のキジア台風で流失し再建された。その後平成の架け替えから現在に至っている。
錦帯橋名勝を示す石碑が何基か建っている。それによると名勝の区間は錦帯橋上下流各60間(内務省)とある。しかし、何故か「ここまでが錦帯橋名勝指定区域」と新しい石碑が建っているが、誰が建てたか判明しない。それは臥龍橋の上流側の歩道に在る。まあ、細かいことは抜きで、100年を祝おう。
100周年を祝う機縁としてオリジナルフレーム切手と錦帯橋渡橋記念の御橋印が発売された。残念だが御橋印は入手できなかった。
錦帯橋は市内の観光には欠かせないが、観光客の滞在時間の短さが問題になっている。広島と秋吉台の中間点がネックの一つと思う。市議選のたびに、候補者の多くが錦帯橋中心の観光振興を訴えているが、繰り返しているばかりで、顕著な進展はない。自ら生み出す工夫が不足しているように思う。100年目の今年10月には選挙、錦帯橋の世界遺産登録を目指すならもう一歩踏み出した施策を錦帯橋のために頼みたい。
(今日の575) 流れない橋を願って人柱