
スーパーの菓子コーナー。CMでよく見かけるもの、そうではないが美味そうなPRの書かれた菓子袋がずらりと並ぶ。しかし、その袋の中は見えずどんなものか私には分からない。そのコーナーでアメリカ人の小さな姉妹2人がどれを買うか相談している。日本の子どもの様子は見ているがアメリカの子の姿は初めて見かけた。
子供のころの菓子コーナーは色も形も見え、たまに買うときの参考になるが迷いの原因にもなった。2人の姉妹は菓子の入った袋を見ただけで選べるのだろうか、口出しも手出しも出来ないがちょっと心配になり見ていた。お気にいりがあったのか、通路で待っている母親に何か合図し、それぞれが袋を持って立ち上がった。
その姿を見ながら、ふと思い出したのは女子中学生の投稿だった。内容は、ロシアのウクライナ侵攻のニュース映像で、戦火を逃れようと避難する子どもの姿に居ても立っても居られない気持ちを述べ、「何とかならないのか」世界中の為政者への願いと怒りだった。
プロパガンダやメディアの捏造情報に惑わされるな、双方がそう呼びかける。しかし、映像で見るウクライナの子どもらの気の毒なあの境遇は偽情報とは思えない。平和な国で、子どもらが好きな菓子を自由に選べる幸せを与える義務が為政者にはある。ひとりの女子中学生の願いが1日も早く訪れることを願わずにはいられない。
(今日の575) 菓子選ぶ子らの背中に平和あれ