「老化は足から」と聞かされて何十年だろう。定年直後は「そうなのか」くらいで、よくいう受け流しだった。それでも4時半に起床し、6㌔くらいの早朝ウオーキングを10年くらい続けた。ある入院を機に「早朝は避けて」という医師の指示で日が昇ってからゆっくり歩行の散歩に切り替えた。都合もあり毎日は歩けないが、歩けるときは気の向くままに出かけている。
OBの先輩から「80を過ぎると体調に変化を感じる、気をつけんさいよ」と呑みながら何度か聞かされていた。最近それを実感することがある。一つは歩幅が狭くなっていること。それは以前と同じ距離を歩いても歩数が増えている。二つ目はいつの間にか無理をしないように気配りしている。疲れの回避かと思う。これらが80を過ぎたらの忠告例かもしれない。
ノルマの無い歩きではいろいろなことに出会える。それは人であったり動物であったり、現象であったり事故であったり、全部ではないが出会えばブログに書いたり、投稿のネタに頂いたりしている。おやっと思うこと、嬉しくなること、感心すること、こころ和むこと、ウルっとすることなどが多い。
よく通る住宅地の道で見落としていたのだろ、怒りを表した柘榴に出会った。大きく割れた、いや開い口から種が牙のように見える。収穫されなかったことか、寒いからか、世間が穏やかでないからか、笑っているようには思えない顔の様子からいろいろ巡らす。80を超えた頭からは斬新な空想は出来ないが、これも体調変化のひとつ、そう思いながら次の出会いは何かと角を曲がる。
(今日の575) 句は出来ず気ままに歩く年男
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