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吉川邸厩門

2010年11月02日 | 町かど
           

徴古館の隣に昨年改修された「登録有形文化財 吉川邸厩門」がある。秋の優しい陽射しにはえる白壁と、すっかり落葉した桜の木の組み合わせは時代絵巻にもなりそうで風情がある。

これは岩国藩13代藩主であり、明治維新後は岩国藩知事をも努めた吉川経健(つねたけ)の邸宅に付属する長屋。建築年代は1892(明治25)年ころと推定されている。邸宅は岡山市の後楽園に移築され、鶴鳴館(かくめいかん)となっている。

邸宅の長屋門は、桁行30mと長大で,西を正面とし,石積基壇上に建つ。南寄りに門口を構え,外壁漆喰塗とし,要所に横連子窓を設ける。屋根は寄棟造,桟瓦葺。小屋組は一部に変形トラス組を用いる。近代の大邸宅の様子を今に伝えている、解説されている。

登録有形文化財とは、近年の国土開発や都市計画の進展、生活様式の変化等により、社会的評価を受けるまもなく消滅の危機に晒されている多種多様かつ大量の近代等の文化財建造物を後世に幅広く継承していくために設けられた。厩門を入ると右手に、明治27年ころの吉川邸全景の写真がある。

市内にはこのほかに徴古館・錦雲閣・水西書院・旧岩国税務署・旧西岩国駅舎・宇野千代旧宅など10の建造物が後世へ伝えるべく指定されている。後世へ伝えるためにも、こうしたひとつひとつについて学び、岩国のよさを知っていきたい。

(写真:改修され往時を偲ばせる厩門)
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