台風10号、明日は猛烈な強さで、沖縄、奄美地方に近づき、7日にかけては、九州に接近し、上陸するおそれがあるという予報は少しも変わることなく繰り返される。最近は台風進路の予報はその精度が上がり、中心を示す円も従来より狭くなっている。それだけ観測技術が進んだことになり、進路に当たる地域は真剣に対策に取り組む。それもあってかホームセンターもスパーも買い物客で混雑していた。
気象庁発表のなかで「風や高潮、高波、大雨のすべてで、これまでに経験がないような災害が起きる」とし続けて「津波のような高潮が起きる恐れもある」と発表している。これは気象庁として高い危機感を持ってのことだと思い聞きながら、20数年前に企業合併に伴う打ち合わせで先方を訪問したときに聞いたある事例を思い出した。それは伊勢湾台風により社宅が大きな被害を受けたことに始まった。
先方の社宅を見学した。社宅1階の居住部分は。社宅を支えるかのように太い柱が何本もあるだけ。伊勢湾台風で押し寄せて来た高潮で1階部分は浸水の被害を被った。それを教訓にして建て直しや新築では1階部分には居住しない作りに変えたという説明だった。高潮の映像は見るが社宅の1階が浸水するなど瀬戸内に住む私には想像を超える話だった。
岩国港の明日6日の満潮は11時39分と23時54分、7日は12時19分、潮は中潮で干満の差は約250㌢。高潮を経験した人が「ひたひたと押し寄せて来る浸水の様子は、洪水とは違った恐ろしさを感じた」という。津波のような高潮、気象庁のこの予報に海岸線沿いの方は高潮にもしっかり対応ください。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます