5時少し前、新聞を取りに出ると賑やかな虫の鳴き声が聞こえる。昨日は気にならなかったのに、と思いながらその方角を確かめるが定かでない。薄い雲は掛かっているが外気は少しひんやりとする。処暑から1週間、秋近しかと思う。
カーテンを開けると彼岸花の1番咲きが目に入る。同好会の仲間うちから彼岸花の球根を貰った。それを庭の隅っこに何個か埋めた、その先陣が今朝咲いた。球根を受け取るとき「これは花の形が変わっているから」と教えられた。咲いたばかりでどのように変化するか楽しみだが、咲だちはユリに似ている。落ち着いたら名称を検索してみよう。さて残りはどんな色形が出てくるやら楽しみだ。
花開いて気づくのでは遅いのだが、彼岸花にも育て方があるという。水や肥料のやり方に花摘みや植替えなどのおさらいは咲きそろうまでには済ませておこう。彼岸花といえば赤・白・黄の3種あることはよそ様の庭先に咲いているのを見て知っている。それでも花の形はあぜ道に咲いているものに似ていて特別に異形とは思っていないが、1番咲きは少し変わっているようだ。
彼岸花は植物学上の正式名称だが、地域によっていろいろな呼び名を持ちその数は千を超えるという。「赤い花なら曼珠沙華」で始まる歌謡は長崎物語。歌の曼珠沙華は彼岸花をさすが、曼珠沙華は赤い花の意味で経文から出たという。彼岸近くなると突然現れ、それが過ぎるとあっという間に消える、その不思議さは、同じ秋の花のコスモスとは違い哀れをさそう。
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