日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

赤てん

2021年07月21日 | 回想

 まだ現役で元気なころだったから何十年も前になる。山陰路をドライブ中、島根県浜田市のさかな市場に立ち寄った。ドライブの頼りとして伴をするのは愛用の1冊の道路地図、今のようにGPSに助けられてなど思いもしない。立ち寄った訳は、道路地図に載っていた食事案内に、市場ならではという新鮮な海鮮丼が目に付いた。

 漁港を眼下に眺めながら、紹介通りの新鮮な海鮮丼に満足した。階下には魚中心の土産物店もズラリ、試食も楽しめた。そんな中の1品で「赤てん」が気に入った。魚のすり身に唐辛子を練り込んで、パン粉をまぶして揚げた平べったいてんぷら。唐辛子が効き、歯ごたえのある庶民向きの品に引かれた何枚か購入した。

 最近、その赤てんが「浜田のソウルフード」(その地域特有の料理)として紹介された記事を読んだ。戦後の食糧難の時代「ハムカツを作ってほしい」という要望から地元業者が考案したという。ハムは高価で入手困難、そこで魚市場ならではの発想で魚のすり身となった。ただ、ハムに似せるための工夫が唐辛子とは面白い。

 何度か山陰をドライブするときは立ち寄って購入した。遠乗りをしなくなってからかなり経っていたある日、スーパーで家内が「赤てん」がケースに並んでいるのを見つけた。確かに浜田産の標示があり、見覚えのある板状に揚げた姿だった。久しぶりに浜田港を思い出しながら食した。たまにというか時々というか、今も取り寄せられており出会いを楽しみにしている。
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丸太橋

2021年07月20日 | 回想

 朝から30度近い気温、一気に夏のお出ましとなった。真っ青な空からの陽ざしに押されて、運転中の必需品として常備しているサングラスを今年初めて運転中に使った。それなりの日よけ効果はある。そんなことを思いながら運転していると、遠くの山と山を繋ぐように見える雲の棒が目に入った。再び見え始めたときもその姿は初めと変わらず山と山に渡っている。

 ふと、子ども時代に渡った丸太橋に似ているように感じた。その丸太橋は、材木用の木材を山から切り出す人らが、大きな木を倒し、そのまま谷をまたいで架け、そこを仕事用の道代わりに行き来する。その作りから道や橋とは呼べないが、谷に架かるから橋としよう。その丸太橋は子どもの冒険心をくすぐった。

 仕事士に声を掛けて数㍍のそれを渡る。仕事士みたいには歩けない。両手を広げバランスをとりながら渡る。新しいうちは木の皮がついており滑りはない。そのうち皮が取れ幹の肌が出ると滑りやすくなり、谷川に飛び降り、水しぶきを浴びることは何度もあった。それが楽しいことでもあった。切り出された木は馬車に積まれて運ばれていった。

 沖縄は台風6号で荒れているが、そのほかは夏日や真夏日、中国地方にも熱中症警戒アラートが出た。訪問先を辞するとき「熱中症に気をつけて」と送られた。遠くの棒状の雲、1時間後に通った時は消え青い空だけになっていた。雲も、天気はいいことだし別の山と山の懸け橋に移ったのだろう。
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今日は海の日だった

2021年07月19日 | 生活・ニュース

 今年の海の日は五輪開催で22日に変わった。普通なら今日はお休みですが、我が家前の小さな辻もいつもの様な登校や通勤という朝の風景だった。近くの小学校は今日が1学期の給食最後の日、献立が少し豪華になるのだろうか。明日が終業式で夏休みに入る。学校だよりに9月1日始業式とある。コロナ禍、どんな夏休みを過ごすかみんな工夫するのだろう。

 市内では昨日からの雨量が100㍉を超えたところもあるが、今日は朝からひざし、何か久しぶりのような気がする。児童らも傘を持たずに登校していった。日差しがあると朝顔が映える。今朝は少し大きさの違うメリーゴーランドが姉妹のように並んで咲いた。週間天気予報は太陽マークが続く、本格的に咲き始めるといいのだが。

 そんな予感をさせたのは今夏初めて聞いたセミの声。姿は見えないが隣の庭の樹木からで、夏を告げるため雨上がりを待っていたかのような大きな声にその到来を改めて思う。全国では熱中症警戒アラートが発令されている。体温を超える暑さになるという、予報では最高気温37度の地点もあり、海へ行きたくなるのは無理もない。

 今日以外に五輪中にある祭日の変更。10月11日のスポーツの日は7月23日の五輪開会式に、 8月11日の山の日は8月8日(日)の五輪閉会式の日に変わる。この日は日曜日なので9日(月)が振替休日になる。それにしても全国で真夏や猛暑日が続く。札幌35度、五輪マラソン大丈夫だろうか。
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返り梅雨?

2021年07月18日 | 自然 季節

 訪問しているブログのいくつかに昨夕の夕焼けをとらえた写真が何編か載っていた。「夕方7時ころ西の空は金色でした。」「日中のむしむしした仕事の疲れが癒された」「今年初めてのみごとな夕焼け、それは、すっげ~夕焼け!」など、1週間前の梅雨明けから続くすっきりしない空模様に早く別れたい思いが伝わる。

 かく言う私もそれは同じ。朝刊を取りに出る。久しぶりに東の空が朝焼け、今日はいい日になりそうだ、スマホで裏通りから見た朝焼けを撮る。写りを確認してポストを覗くと空、朝刊がない。ここに住み始めて20数年で初めてのこと。この時間に届いていないということは、配達忘れだろうと販売店に電話、15分ほどで届く。

 受け取りに出ると雨が降っている。先ほどの朝焼けはすっかり消えている。昨夜も降っていたが、朝焼けを撮っており、しばらくは降らないだろうという先入観を壊された。落雷や強風、それに雹も降るという荒れた送り梅雨で梅雨は明けたと思っていたが違った。それからも梅雨のような雨が続く。返り梅雨や戻り梅雨といったところだろうか。

 南の湿った空気を含んだ雨雲の流れは、九州東側から豊後水道、そして四国を傘下にしたように流れ、当県東部の山にあたり北上する。四国山脈が防壁となり本州は大雨にならずに助かっているようだ。台風6号は五輪に配慮して西へ進むそうだが、湿った空気は北上する。雨からまだ気を許せない日が続きそうだ。早く朝顔が映える日ざしが欲しい。夕方から小康状態、明日から3日晴れてくれ。
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原爆と戦争展

2021年07月17日 | 社会 政治
 
 昨日、IOCバッハ会長が広島を訪問。越境の自粛をという都知事の要請が出ている緊急事態宣言下の東京から大勢の伴を伴っての来広だった。地元紙を読むと、平和への関心は示されているが、肝心な核兵器については一言の言及もなかったようだ。五輪で平和を、と希求するならば、核のない世界実現をリードする広島の願いに応えて欲しかった。

 当市は被爆地広島市と近く被爆者も多い。被爆者の高齢化が進み被爆の伝承が年々困難になっていると報道される。そんな中だが市内の被爆者団体やそのほかの団体が被爆や戦争についての学んでもらおうと、原爆をはじめ戦争に係わる写真や絵、これらの記録などの展示が行われる。今は「原爆と戦争展」が開かれている。

 展示は新聞紙大のパネルが80枚以上並んでいる。内容は「原爆と峰三吉の詩」「第二次世界大戦の真実」「沖縄線の真実」「岩国空襲、全国空襲」「福島第一減配事故」で構成されている。やはり目を引くのは絵画で、防火水槽に頭を突っ込んでなくなっている人々、これは父から聞いている爆心地での雄一の光景に重なる。川を埋め尽くす遺体の痛々しい様子などが伝わる。

 「核兵器禁止条約が22日に発効する。開発から使用まで一切を全面禁止するという画期的な条約だ。それは被爆者をはじめ世界中の人の願いに一致する」。これは今年元日のブログ書き出し。日本はこの条約に参加していない。核保有国の核兵器削減は進んでいない。一時より険悪な世界情勢。これの解消に被爆国日本の果たす役目は大きい。五輪よりこちらの方が世界平和に直結する。
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梅雨は明けたが

2021年07月16日 | 自然 季節

 梅雨前線が消え四国と近畿を除く日本列島は梅雨明けしたようだ。当地も13日にその宣言があったものの、雷・強風・雨・雹など夏日には届かない日和が続く。列島の西部に冷たい寒気団が流れ込んでいるからという。逆に北日本や北海道は猛暑日が予報され南北の地域が逆転している感じ。

 スマホの雨雲情報を開くと雲の様子だけでなく、登録している地域について「20分後に雨が降りはじめます。」とか「20時ころに雨は止むでしょう」「まもなく雨が降りはじめます」などと伝えてくれる。当たることもあり情報として面白い。TVの天気予報は気象庁の定時観測の天気図で説明することがある。これは数時間前の情報で工夫が必要だが、放送する側も都合があるだろう。

 コロナの状況がどうあっても五輪は開かれるだろうが、ここにきて神奈川県が緊急事態宣言摘要の検討を行うという。しかし、そんな心配や国民の安心安全とは関係なく1週間後に五輪の開会式がある。その時の東京の天気予報はどうなんだろう、遠くの地のことではあるが、屋根のない競技場なので心配になる。それは暑さ、コロナ前はあれほど問題にされていた暑さ問題が聞こえなくなった。

 梅雨は明けたが夏の空はまだ数時間しか見ていない。時には厚く時には薄い雨雲がただよう。そのため湿度は高く、少し動くだけで雨に濡れたように汗をかく。汗をかくのはいいというが、水分補給を怠らないことが重要と言い聞かされている。今夏も体調を気にしながら体を動かしいい汗をかいて乗り切ろう。「コロナ禍 高齢者の暑さ耐性ダウン」は朝刊の見出し。
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昼食550円です

2021年07月15日 | 陶芸

 「世界でひとつだけの作品を作ろう」と陶芸同好会へ誘われて入会、14年くらいになる。創った物は確かに世界で一つしかない、というのは自分でも二つと同じものは作れないので、誘い文句に偽りは無かった。大方が年金生活者で、入会したころに比べると会員数は三分の二くらいになった。会長そっと言わく「いつまで続くかね」。

 送迎バスのあることが、海抜500㍍の教室まで安心して通えるので高齢者ばかりの集まりでも続いている一つの要因だと思う。急こう配の坂道は約6㌔、ヘヤピンに近いカーブを含め大きなカーブは五十数カ所ある。今は、その坂道はちょうど1年前の7月、豪雨で大崩落、復旧は終わっていない。ということで、これまた難所続きの迂回路を利用中。

 今年の1学期が先日終わった。昨年度も今年度もコロナ禍で何度か施設の閉鎖があり休みも多かったが仕方ない。創作のほかに楽しみは昼食、いろいろ経緯があり、今年度は「うどんとムスビ」プラス「コーヒー」で550円。学期の終りだからかムスビがイナリ寿司に。

 8月は同好会の夏休み。今月下旬からは学校などの夏休みで施設利用者が急増するそうで、お年寄りは暑さもありお休みは願ったりかなったりだ。この間にオリ・パラが開かれる。安心安全の策というバブルのほころびが開催前から起きている。これが原因でコロナが蔓延しないことを願っている。2学期は9月初めに、安心できる環境になっていて欲しい。
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雷・雨・強風・雹

2021年07月14日 | 自然 季節

 観測史上2番目に早い梅雨入りだったが、昨日、県内は平年より6日、昨年より17日早い梅雨明けになった。といって安心してはならない、にわかに激しい降雨がやって来ることに注意がいるという。昨今は、人間の所業が原因という天候異変が多発、これらは観測技術の進展だけではカバーし切れないことが発生する。

 今朝の紙面には早くも水に戯れる親子の姿が載っている。これだけ見ると夏到来だ。午前中所用で出かけた。真っ青な空に、入道雲になろうかとする雲のかたまりが現れた。それはまだ入道雲への準備態勢に入ったような雲だが勢いはいまいちを感じる。午後、そんな雲を何枚か撮ったので見比べていた。雷が近くでなり始めた。

 まもなく旧市内北部で停電の情報。それから間もなくして雨が降りはじめた。突然、風が吹き初め、強風となって雨を横なぐりにかえた。急いで窓を閉める。雨音が変わった、見ると雹が雨と共に降っている。撮りたいが外に出れない、ガラス越しでは上手くいかない。勝手口の戸を少し開きしぶきを浴びながら雹の動画をとる。何とか雹の跳ね返る様子が分かる。

 スマホの雲レーダーでは荒れる雲の中心に住居マークがある。各地のこうした荒れる様子は映像でみているが、実体験は初めてだ。およそ20分ほどの荒れで静かになり、直前の荒れ方が嘘のように青空が戻ってきた。格別がなくほっとした。「急に激しい降雨」という予報は見事に的中した。はるか南方海上に大きな雲の塊、熱低から台風への予測もある、梅雨前線が消えると台風、秋まではまだ遠い。
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食べ過ぎないで

2021年07月13日 | 生活・ニュース

 朝から出かけていて夕方帰宅、二つのことが起きていた。ひとつは大リーグのホームランダービーで、エンゼルス大谷翔平投手が一回戦で敗れた。戦績は残念だが、プロ野球選手を目指す子どもたちが増えるのではと思う。高校野球の登録選手数が硬式・軟式ともに減少し、関係者は心配しているというから大谷選手への期待は膨らむ。

 もうひとつは梅雨明けが宣言された。平均より入りも出も早い結果となった。蒸し蒸しは改善されるが暑さは厳しくなり暑さ対策が早速必要になる。コロナ感染、熱中症など危険は身の回りに広がっている。体力をつけて難を逃れよう。暑くなると食欲が落ちるという人がある。その経験ない身では解決策は見つからないが、工夫をして欲しい。

 夏の食の一つに栄養価の高いウナギがある。かば焼きの季節になった。最近は毎年、ウナギの数が急速に減り、絶滅が心配されている。日本で食しているウナギは小さなシラスウナギを育てたもので、シラスウナギも減少している。減少の原因は簡単で「大量に取って食べ過ぎてしまったこと」という。河川改修なども一因となっている。今夏はウナギを食べ過ぎないようにしよう。

 小学校へ登校途中にある橋の上から、ウナギ籠から取れたウナギを大きな籠へ移し替えるのを眺めていた。これは二ホンウナギで、当時は川の環境が自然の姿として残っていた。上流から河川口まで改修された川を復元は出来ないが、出来るだけ自然の生かされた川に戻せばウナギは食べれる。この夏から努力しよう。過ぎたるは何とか、食べすぎは避けよう。
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あれから21年

2021年07月12日 | 回想

 ある会合で昼食がセットされた。広い部屋にセットされていたのは向かい合わせの席。ドアは3カ所開放、透明なアクリル板が頭よりも高くセットされ、向かい合わせを仕切る。そして隣の席とは酌をしづらいくらい離れている。私を含む大方のメンバーはノンアル、静かな昼食会だった。コロナ禍になって初めての会食だったが配慮された処置に心配せず料理をいただいた。

 会食した会場は、現役の時は仕事でよくお世話になった部屋だが、それとは別に特別な思い出がある。21年前の秋に定年を迎えたが、その年の7月に1回目の送別会がこの部屋だった。本社からのある出張者が「君の送別会をするチャンスがないから」と、仕事外の親しい人も含めて、少し早いが思いがけない送別会を催してもらった。それは錦帯橋を眺められる4階の角のこの部屋だった。

 職場の親睦会による送別会が現役で最後の宴、会場は4階の角、はじめと終わりが同じ部屋というのも何かの縁かと思う。所属長が「職場以外の私のすべての送別会が終わってから」ということで、その日は定年退職日の前日だった。何十回と送ってきたが、わが身の時は想像すらしていなかった。女将さんからの丁寧なごあいさつに驚いた。

 アクリル板で仕切られ、隣席との話も難しく、ただただ箸を動かす。久しぶりの宴会場から錦帯橋を眺めながら、酌み交わし声を出しての歓談したころを懐かしく思い返した。錦帯橋の姿は変わらないが、周囲の樹木が錦帯橋の視界を遮るほど高くなり、時間の過ぎたことを思いしらせる。
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