11月20日、銀座博品館劇場でのイベントに参加した。
出演者は、大沢逸美、桑田靖子、小林千絵、徳丸純子、木元ゆうこ、森尾由美、松本明子の7名。全員1983年デビュー組で、イベントタイトルは「不作と言われた私たち」。
参加前のブログ記事で、なぜそのイベントに行きたくなるのか自分の気持ちがよくわからないという主旨のことを書いた。とにかく参加すれば、なぜ行きたくなったのかわかるかもしれないと思い参加した。
イベントは、予想通りトークが中心だった。
オリジナルの歌は1人1曲のみ。それぞれ自分のデビュー曲を1フレーズずつ歌いながら登場し、次の人を紹介する変則『夜のヒットスタジオ』方式のオープニング。
その後、デビュー当時の衣装に着替えて、改めてデビュー曲を1コーラス半歌った。衣装は当時そのものと「再現」したものが混在していたようだ。
その他には、80年代歌謡をメドレーで9曲(『デザイアー』『天国のキッス』『学園天国』『待つわ』『ふたりの愛ランド』『もしも明日が』『浪速恋しぐれ』『め組の人』『ヤングマン』)。誰もが知っている曲ばかりで、なかなか盛り上がった。
トークは「今回のイベントが実現するまで」「当時の芸能界あるある」「当時お互いのことをどう思っていたか」など。よく練られた内容だったとは思うが、私にはやや間延びした印象だった。もう少し歌が多目の方がよかった。
大沢逸美は現在もタレントとして活躍しており、てきぱきと場を仕切っていた。ホリプロらしい息の長い芸能活動だ。
桑谷靖子は定期的にライブをやっているようで、パンチの効いた歌唱は健在だった。ライブでは昔の歌と最近の歌を披露しているとのことだ。
小林千絵は子育てでブランクがあり、体型もずいぶん立派になっていた。トークも「大阪のおばちゃん」を前面に出していた。でも『いつも片思い』のステップは軽やかだった。
徳丸純子は芸能活動をフェイドアウトして現在シアトル在住とのことだが、歌の途中で声がひっくり返り、不安定な歌唱は当時そのままだった。それが彼女の魅力であって、全く変わっておらず.嬉しかった。
木元ゆうこも子育て中で久々のステージだったようだ。トークもたどたどしく、歌唱中には感極まって歌えなくなった。それでも体型はスリムで、ステップも軽やか、親衛隊の声援も飛んでいた。この場を一番楽しんでいるのは彼女だったかもしれない。
森尾由美は定期的にテレビにも出ているし、可愛らしさは健在。キリン柄のホットパンツにはさすがに照れていた。
松本明子は終始自虐的なトークで笑いを取っていた。芸能人としてのどん底も栄華も味わい、現在はとても落ち着いた雰囲気を身に付けていた。
最後に7人全員で松本明子のアルバム曲『くとうてん』を披露して終了。
人生の句読点を題材として、デビュー35周年の彼女たちの心境とシンクロするような選曲だったと思う。
カーテンコールはあったが、挨拶のみ。確かに、この後に歌うべき曲もないだろう。
冒頭書いた「なぜこのイベントに来たかったのか」についての答えは、「同窓会のようなものだから」かなと思った。
50歳を超えた頃から、高校と大学の同窓会に時々参加するようになった。これも何か明確な目的があるわけではない。何となく行こうかなと思うようになった。懐かしさに浸ることだけが目的ではない。かと言って今後新たに積極的に付き合うというわけでもない。他人と自分を比較して優越感や劣等感を味わうこともない。単に現在のお互いの近況を聞き、同年代の仲間として何とか暮らしていることを確認するだけだ。それだけだけど、何かリラックスした時間が過ごせて、少しだけ活力のようなものも生まれる。私にとって同窓会とはそんなものだ。
出演した7人にとっては正に同窓会なのだが、ほぼ同世代の観客にとっても同窓会のようなものだ。テレビの向こう側とこちら側に分かれてはいたが、これだけ時間が経つとどちらでもいいような気がする。そう言えば、客席に松本伊代と早見優が来ていた。豊作の82年組も不作の83年組も、今になればどちらでもいい。
出演者は、大沢逸美、桑田靖子、小林千絵、徳丸純子、木元ゆうこ、森尾由美、松本明子の7名。全員1983年デビュー組で、イベントタイトルは「不作と言われた私たち」。
参加前のブログ記事で、なぜそのイベントに行きたくなるのか自分の気持ちがよくわからないという主旨のことを書いた。とにかく参加すれば、なぜ行きたくなったのかわかるかもしれないと思い参加した。
イベントは、予想通りトークが中心だった。
オリジナルの歌は1人1曲のみ。それぞれ自分のデビュー曲を1フレーズずつ歌いながら登場し、次の人を紹介する変則『夜のヒットスタジオ』方式のオープニング。
その後、デビュー当時の衣装に着替えて、改めてデビュー曲を1コーラス半歌った。衣装は当時そのものと「再現」したものが混在していたようだ。
その他には、80年代歌謡をメドレーで9曲(『デザイアー』『天国のキッス』『学園天国』『待つわ』『ふたりの愛ランド』『もしも明日が』『浪速恋しぐれ』『め組の人』『ヤングマン』)。誰もが知っている曲ばかりで、なかなか盛り上がった。
トークは「今回のイベントが実現するまで」「当時の芸能界あるある」「当時お互いのことをどう思っていたか」など。よく練られた内容だったとは思うが、私にはやや間延びした印象だった。もう少し歌が多目の方がよかった。
大沢逸美は現在もタレントとして活躍しており、てきぱきと場を仕切っていた。ホリプロらしい息の長い芸能活動だ。
桑谷靖子は定期的にライブをやっているようで、パンチの効いた歌唱は健在だった。ライブでは昔の歌と最近の歌を披露しているとのことだ。
小林千絵は子育てでブランクがあり、体型もずいぶん立派になっていた。トークも「大阪のおばちゃん」を前面に出していた。でも『いつも片思い』のステップは軽やかだった。
徳丸純子は芸能活動をフェイドアウトして現在シアトル在住とのことだが、歌の途中で声がひっくり返り、不安定な歌唱は当時そのままだった。それが彼女の魅力であって、全く変わっておらず.嬉しかった。
木元ゆうこも子育て中で久々のステージだったようだ。トークもたどたどしく、歌唱中には感極まって歌えなくなった。それでも体型はスリムで、ステップも軽やか、親衛隊の声援も飛んでいた。この場を一番楽しんでいるのは彼女だったかもしれない。
森尾由美は定期的にテレビにも出ているし、可愛らしさは健在。キリン柄のホットパンツにはさすがに照れていた。
松本明子は終始自虐的なトークで笑いを取っていた。芸能人としてのどん底も栄華も味わい、現在はとても落ち着いた雰囲気を身に付けていた。
最後に7人全員で松本明子のアルバム曲『くとうてん』を披露して終了。
人生の句読点を題材として、デビュー35周年の彼女たちの心境とシンクロするような選曲だったと思う。
カーテンコールはあったが、挨拶のみ。確かに、この後に歌うべき曲もないだろう。
冒頭書いた「なぜこのイベントに来たかったのか」についての答えは、「同窓会のようなものだから」かなと思った。
50歳を超えた頃から、高校と大学の同窓会に時々参加するようになった。これも何か明確な目的があるわけではない。何となく行こうかなと思うようになった。懐かしさに浸ることだけが目的ではない。かと言って今後新たに積極的に付き合うというわけでもない。他人と自分を比較して優越感や劣等感を味わうこともない。単に現在のお互いの近況を聞き、同年代の仲間として何とか暮らしていることを確認するだけだ。それだけだけど、何かリラックスした時間が過ごせて、少しだけ活力のようなものも生まれる。私にとって同窓会とはそんなものだ。
出演した7人にとっては正に同窓会なのだが、ほぼ同世代の観客にとっても同窓会のようなものだ。テレビの向こう側とこちら側に分かれてはいたが、これだけ時間が経つとどちらでもいいような気がする。そう言えば、客席に松本伊代と早見優が来ていた。豊作の82年組も不作の83年組も、今になればどちらでもいい。