アイドル 藤波心 原子力発電を論じる (KC)
こちらの記事で、秦佐和子のブログを絶賛したら、読者の二人からコメントをいただいた。
コメント1:
心の深いところから発せる言葉は人を動かすんですね。
最近、内田樹さんのツイッターから得た心に残る言葉です。
対談の後で養老孟司さんが語られた言葉だそうです。
「僕たちの目の前にある現実は問題ではなく答えである」
それと、KCさんは藤波心というアイドル、ご存知ですか?
(当然知ってますよね。失礼な質問ですみません)
そのブログを、高橋源一郎氏や内田樹氏が絶賛してました。
私も家内もそのブログを読んで感心してました。 http://ameblo.jp/cocoro2008/
コメント2:
君たち、AKB48ヲタクは、知らないだろうが、秦佐和子より、藤波心のブログの方が有名である。世の中を知らない、ブログライターよ。一度、http://ameblo.jp/cocoro2008/entry-10839026826.html を読め。
研究熱心な私は早速、読みました。
秦佐和子は、文学的表現が秀逸ですが、藤波心は、合理的論理が秀逸である。
自称アイドル研究家を名乗りながら、藤波心は、本日初めて知った。wikiによると、
生年月日 1996年11月22日
現年齢 14歳
公称サイズ(時期不明) 155 cm / 37 kg
2011年3月26日には自身のブログに2011年東北地方太平洋沖地震への気遣いと、それに伴う風評被害に対する批判を書き込み、話題となった。
彼女のブログに書いてある原子力発電についての文章は、14才が大人の入れ知恵なしに書いたのだとしたら、ものすごく洞察力のある子である。
それは、それで、議論する価値のある内容なのだが、アイドル研究家として、次の表現には、ほとほと感心した。
秦佐和子には、かつてこんな特異なアイドルが存在しただろうかという感慨をいたぢたが、藤波心にも、同じ評価を与える。
「批判覚悟で」というエントリーより引用。
「しょーもない、B級アイドルの私が
偉そうなこと言えた立場ではないことは、
よくわかってる。
電力関係・原発推進関係に携わっている人も多いから、
アイドルとしての立場の私は、賛成か反対かは
あまり明確にしない方が、本当は良いのかも知れない。
ラブ&ピース がんばろう日本!
みたいなことだけ言ってた方が、
アイドルとしては活動しやすいのかもしれない。
こういうこと書くと、ファン減るかもね。
でも、減ってもいいや。
私は中途半端なことは言いたくない。
人にどう言われようが、叩かれようが、
はっきりと、自分はこう思っているんだって
言うことを言いたい。
その結果、ファンが減っても、
私は仕方ないと思ってます。」
「原発をやめて、経済が落ち込んだりしても、生活水準が下がっても、全然OK!!
原子力の事故で世の中がごちゃごちゃになるよりはるかに、リーズナブルで経済的。」
という主張をして、アイドルとしてファンが減っても、それはそれで仕方ないという覚悟を書いている。
これを読んで、皆さんはどう思われるだろうか。
1.ファンが減ってもよいから、自分の意見を言うのは、素晴らしい。 と思う人もいるだろう。
2.世の中を知らない14才が、生意気な。 と反感を持つ人もいるだろう。
3.よく言うと素直な、うがった見方をすると「あざとい」文章だと、(私は)感じました。この文章を読んだ多くの原発推進主義者は、反感を感じないと思います。
プロフェッショナルの文章だなあ、と。AKB48のように、売れているアイドルには書けません。
AKB48の中でも、それほど人気のないメンバーが、藤波心より先に、こういう内容のブログを書くことができれば、AKB48ファンとしては、もっと、うれしかったと思う。
藤波心が語る原発廃止論については、語りつくせないものがあるが、まずは、一番感心した、アイドルとしてのスタンスの素晴らしさについて、紹介した。
KC