NMB48のシングル『らしくない』は、タイトルとは違って、いかにもシングル「らしい」曲だ。
小林よりのりが書いていたが、Aメロは浜田省吾『悲しみは雪のように』に似ている。もっと別のJ-POPの歌にも似たようなメロディーがあったようにも思える。まあしかし、限られた音符の組み合わせなのだから、似たようなメロディーになるのも仕方がない。
むしろサビの方が、『北川謙二』に雰囲気そっくりだ。メロディーは全然違うのだが、サンバのようなノリは共通だ。いかにもNMBらしい曲という気がする。こういうノリは結構好きだ。
歌詞は、恋をした高揚感、幸福感をひたすら歌っている。彼女に会いたくなって、あてもなく町を走り回っても彼女に会える可能性は限りなくゼロに近いが、会えるような気がしてくるのは恋の熱に浮かれているからだ。そのあたりは『希望的リフレイン』のテーマにも通じるものがある。
「これが恋か」という歌詞は、渡辺麻友『大人ジェリービーンズ』にも出て来た。『らしくない』は「情熱のドーパミン」という歌詞が印象的だ。気に入った言葉を多用する秋元康のことだから、近いうちに別の曲でも使いそうな予感がする。
カップリング曲のうち、まだコメントしていない2曲についても少しだけ。
『スターになんてなりたくない』(チームBⅡ)。
この曲は、HKT48チームHの『アイドルの王者』と裏表の曲だ。『アイドルの王者』はアイドル生活を謳歌するアイドル賛歌だったが、『スターになんてなりたくない』はネガティブな面を強調した歌詞だ。私生活でも追い回されて自由がないという苦痛を訴えている。
こういう歌を歌わせることは疑問だ。もちろん創作だから、現実のメンバーたちが「スターになんてなりたくない」と思っているわけではないだろうが、あまりにもネガティブすぎる歌詞で気が滅入る。『アイドルの王者』の方が数段楽しい気分になる。
歌詞の中で、コンビニでアイスと雑誌を買う場面があるが、懐かしい『小池』を思い出した。
『アスファルトの涙』(研究生)。
メロディーは素直でノリはいいが、印象が薄い。歌詞も、何回振られても君のことが好きだという、それだけでヒネリがない。
そもそも冬の「市営プールの駐車場」のアスファルトという舞台が意味不明だ。「行き交う人は急ぎ足」という歌詞もあるが、冬になぜ市営プールにそんな人通りがあるのか。
また、アスファルトに落ちる雨粒を涙に例えていて、それは印象的な比喩ではある。菊池桃子『雪にかいたLOVE LETTER』を彷彿とさせる。しかし、「やがていつか消えちゃうけど」という程長い間雨粒が残ることはあるまい。降り始めて数秒もすれば、アスファルト一面が濡れてしまうのではないか。
その他3曲のカップリング曲についての記事はこちら。
『休戦協定』。
『友達』。
『右にしてるリング』。
小林よりのりが書いていたが、Aメロは浜田省吾『悲しみは雪のように』に似ている。もっと別のJ-POPの歌にも似たようなメロディーがあったようにも思える。まあしかし、限られた音符の組み合わせなのだから、似たようなメロディーになるのも仕方がない。
むしろサビの方が、『北川謙二』に雰囲気そっくりだ。メロディーは全然違うのだが、サンバのようなノリは共通だ。いかにもNMBらしい曲という気がする。こういうノリは結構好きだ。
歌詞は、恋をした高揚感、幸福感をひたすら歌っている。彼女に会いたくなって、あてもなく町を走り回っても彼女に会える可能性は限りなくゼロに近いが、会えるような気がしてくるのは恋の熱に浮かれているからだ。そのあたりは『希望的リフレイン』のテーマにも通じるものがある。
「これが恋か」という歌詞は、渡辺麻友『大人ジェリービーンズ』にも出て来た。『らしくない』は「情熱のドーパミン」という歌詞が印象的だ。気に入った言葉を多用する秋元康のことだから、近いうちに別の曲でも使いそうな予感がする。
カップリング曲のうち、まだコメントしていない2曲についても少しだけ。
『スターになんてなりたくない』(チームBⅡ)。
この曲は、HKT48チームHの『アイドルの王者』と裏表の曲だ。『アイドルの王者』はアイドル生活を謳歌するアイドル賛歌だったが、『スターになんてなりたくない』はネガティブな面を強調した歌詞だ。私生活でも追い回されて自由がないという苦痛を訴えている。
こういう歌を歌わせることは疑問だ。もちろん創作だから、現実のメンバーたちが「スターになんてなりたくない」と思っているわけではないだろうが、あまりにもネガティブすぎる歌詞で気が滅入る。『アイドルの王者』の方が数段楽しい気分になる。
歌詞の中で、コンビニでアイスと雑誌を買う場面があるが、懐かしい『小池』を思い出した。
『アスファルトの涙』(研究生)。
メロディーは素直でノリはいいが、印象が薄い。歌詞も、何回振られても君のことが好きだという、それだけでヒネリがない。
そもそも冬の「市営プールの駐車場」のアスファルトという舞台が意味不明だ。「行き交う人は急ぎ足」という歌詞もあるが、冬になぜ市営プールにそんな人通りがあるのか。
また、アスファルトに落ちる雨粒を涙に例えていて、それは印象的な比喩ではある。菊池桃子『雪にかいたLOVE LETTER』を彷彿とさせる。しかし、「やがていつか消えちゃうけど」という程長い間雨粒が残ることはあるまい。降り始めて数秒もすれば、アスファルト一面が濡れてしまうのではないか。
その他3曲のカップリング曲についての記事はこちら。
『休戦協定』。
『友達』。
『右にしてるリング』。