AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

NMB48『恋と愛のその間には』とカップリング曲を聴く。(ときめき研究家)

2022-03-21 12:43:52 | ときめき研究家
『恋と愛のその間には』。
ダイナミックな曲調で、いかにもNMB48らしいシングル曲だ。きっと振り付けも激しいのだろう。
歌詞は、恋から愛に進む途中の不安や迷い、苦しみを描いていて、少し考えさせる。好きだという自分の思いだけで十分幸せだった片思いの恋は終わり、両思いになった時から不幸が始まる。相手の真意が分からず、傷つけてはいけないと疑心暗鬼になる。彼女を華奢すぎるガラス細工のように繊細なものと感じ、気を遣う。この段階を乗り越えることで真の愛に到達できるのだろうが、それはまだ暗闇の中の微かな光に過ぎない。そのような深くシリアスな歌詞だ。それもまたNMB48らしい。

ところで、この曲のセンターは梅山恋和と上西怜のようだ。
曲のタイトルにちなんで「恋」と「愛」がつく名前のメンバーがいれば面白かったが、いなかったようだ。「恋と怜のその間には」だが、次善の策として良いと思う。(3月26日:上西怜(JOSAI REI)には愛(AI)が入っているので、これで良いのだと発見したことを追記する)

『秘密日記』。
梅山恋和は卒業するとのことで、ソロ曲を与えられている。卒業ソングということだろう。
スローなバラードで、少したどたどしいような歌唱がアイドルっぽくて印象的だ。
歌詞もいかにも卒業ソングらしい。書き綴った秘密の日記を読み返しながら、楽しいだけではなかった青春の日々を振り返る内容だ。
歌詞の中に「溜まっていた感情を紙飛行機にして窓から飛ばす」という表現がある。秘密の吐露の象徴として使っていて、この楽曲を歌うことと同義の行為であろう。紙飛行機はAKBグループの楽曲でも『365日の紙飛行機』『僕らの紙飛行機』といった使用例があったが、それらとは少し違う用法だ。

『ホンマにサンキュー』。
大阪弁の歌詞で、別れの情景を歌っている。
まず状況がよく分からない。普通の卒業とは違うようだ。校舎を後にする「ワシ」は、教室から追いかけてきた彼女と対面している。転向するのか、退学になるのかもしれない。
そこまでして追いかけてきた彼女に対して、照れくさいのか、「ワシ」はまっすぐ向き合おうとせず、冗談交じりの「ホンマにサンキュー」で終わらせようとする。「ボケもない」「オチもない」などと、しょうもないことをうだうだ言っているのは、大阪人の習性なのかもしれないが、彼女のことを本気で好きだったからなのだろう。大阪弁だからそのことが伝わる。この曲は標準語の「本当にありがとう」では駄目だったのだ。

『夢中人』。
カップリング曲の中で一番気に入った。
曲調も軽やかで、楽しい気分になる。歌詞の内容は、彼女から話があると呼び出されて期待したが、僕の親友が好きなのだという相談でがっかりしたというベタなもの。それでもめげずに、誰か僕のことに夢中な人はいないのか?と呼びかけている。「Crazy for you」いうサビは、あまり脈絡のない英語の歌詞で、そのフレーズを使いたかっただけなのだろうが、なぜだかワクワクする。こういうのが歌の魅力なのだろう。

『ジャンジャン』。
クラブで流れているようなダンスミュージック。私はちょっと苦手だ。
歌詞は、「失敗しても恐れずに前に進め」といったよくある歌詞だ。「瘡蓋」という秋元康が好んで使うワードも登場している。『Glory days』『風は吹いている』『NEW SHIP』を思い出す。
「ジャンジャン」というキーワードの使い方がよく分からないが、最近の流行なのだろうか。「じたばた」みたいな意味で使っていると解釈したが。


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