党議拘束、恋愛禁止、やめた方がダイナミックになる(ナッキー)
党議拘束と、恋愛禁止
政治における政党のルールと、AKB48におけるアイドルのルール
両方とも漢字で四文字、
両方とも自明のルールとして世の中では認識されている、だけど、このルールがあるが故に、不自由が生じているし、政治・アイドルの質の向上を阻害しているのではないかと感じます。
党議拘束について、日経新聞一面の解説記事とコラムを文末に引用しますが、一言でいうと、
「政党のメンバーは、自分の意見と違っていても、政党内で議論して決めたことには従う」
AKB48のことしか一日中考えていない私は、
「AKB48のメンバーは、自分に好きな人ができても、AKB48の恋愛禁止というルールに従う。」を連想してしまいました。
引用した日経新聞には、そして日経以外の多くのメディア報道は、
党議拘束に従うのは政党のメンバーとしては当然であり、小沢一郎一派の造反はけしからんという論評。
平嶋夏海の辞退、指原莉乃のHKT48移籍にあたってのアイドル界(←そういうものがあると仮定して)の報道が、
アイドルである以上、恋愛が発覚した結果、ファンを裏切ったのだから処分を受けるのは当然であるという論評が、共通のにおい。
しかし、この際、政党の党議拘束をなくした方がよいし、アイドルは恋愛自由にした方がよい、のではないでしょうか。
そもそも、日本では党議拘束が自明ですが、必ずしもこれは世界の常識ではない(補足1)自分は政治学を学んだので、この事実を知っているのですが、
残念ながら、アイドル学も、エンターテイメント学も学んだことがないので、恋愛禁止というのが普遍的なのかは判断できませんが、ユニークな文化であるような気がします。
党議拘束と恋愛禁止が、政治とアイドルの質を低くする懸念があるのは、
政治:政党が法案ごとの賛成反対を決めてくれるので、議員一人一人が自分で考えなくなる。
アイドル:恋愛禁止さえ守っていれば最低限アイドルとして成立するので、アイドルとしてのパフォーマンスの向上を妨げるおそれがある。
党議拘束と恋愛禁止がなくなったら、
政治:政党ではなく、政治家個人が評価されるので、どの法案に賛成し、どの法案に反対するかを真剣に考えるようになる。
アイドルにたとえると、党議拘束とは、AKB48と、ももいろクローバーZと、アイドリングと、東京女子流と、SUPER☆GiRLSそれぞれのグループ同士が競い合うことであり、
党議拘束をはずすと、全グループ全メンバーで選抜総選挙をやることというイメージ。
政治の世界では、実際には小選挙区制なので、選挙民はAKB48の選抜総選挙(政治にたとえると全国区)の投票とはならないが、候補者の過去の各法案の賛成反対を見て、自分の意見に近い候補者を選ぶことができるので、現在の政党でしか選べない選挙に比べると、候補者も、選挙民も、より真剣になるでしょう。
アイドルも、恋愛自由にした方が、
恋愛をしていないふりをするという伝統にのっとり、アイドルとして輝いている
恋愛はしているかもしれないけど、アイドルとして輝いている
恋愛をしていると皆が知っているけど、アイドルとして輝いているアイドルがファンに評価される。
つまり、恋愛の有無にかかわらず、アイドルとして輝いているか否かという観点のみで評価される
となると、アイドルの競争が促進され、アイドルの質が向上するような気がします。
ここで念をおしておきたいのは、「アイドルの伝統にのっとり」恋愛をしていないことを売りにするアイドルがいてもよい。
恋愛禁止・恋愛不自由だと、真にアイドルの伝統を受け継いでいるアイドルの評価が不当に低くなってしまう(アイドル全体の質が向上しない)という構図がありはしないか。
もちろん、恋愛自由にすることで、本当に恋愛しているアイドルが恋愛発覚で失脚することもなくなり、アイドルの幅が広がる。
恋愛発覚で、人気がなくなるアイドルは、所詮「恋愛をしない」条件で売れていたにすぎず、
恋愛が発覚しても、アイドルとして売れる、真に実力のあるアイドルが、正当に評価される (恋愛をしていると皆が知っているけど、アイドルとして輝いている) ことになるでしょう。
以上の議論は、男性アイドルについては、すでに成立しているような気もしますが、
女性アイドルには関心があるものの、芸能界一般についての知識が欠落しているので、よく分かりません。
ナッキー
日経新聞引用その1解説記事
党代表の首相が「政治生命を懸ける」と明言した重要法案の採決で造反した以上、離党するのが筋である。
執行部も分裂回避のための処分を見送るようでは、政党の体をなさない。
日経新聞引用その2コラム
「むすんでひらいて」と知られる「ミミレドド」で始まる原曲をつくったのが、ルソー。フランス革命の遺物に、右派が保守派、左派が急進派とは、革命後の議会で議長から見た位置に由来がある。
この国(日本)の議員は、お席とお考えの取り合わせがあまりにも数奇だと昨日知った。せめて同じ党派なら・・・是非、整理をお願いする。
補足1
アメリカの二大政党、共和党と民主党には党議拘束がゆるい。
民主党議員がオバマ大統領の法案に反対することも多いし、オバマ大統領は野党である共和党の議員を説得して法案を成立させようとする。
日本では政権党が議会でも多数なので、法案が成立するか否かのスリルがない。
そして、政権党内での合意形成に、時間と労力がかかり、早く決められない。
政党内での討議は必要だが、そこそこにして、議会で党議拘束をはずした、ガチンコ勝負をどんどんやった方が、政治がダイナミックになる。
選抜総選挙で、AKB48がダイナミックなアイドルグループになったように。
以上
党議拘束と、恋愛禁止
政治における政党のルールと、AKB48におけるアイドルのルール
両方とも漢字で四文字、
両方とも自明のルールとして世の中では認識されている、だけど、このルールがあるが故に、不自由が生じているし、政治・アイドルの質の向上を阻害しているのではないかと感じます。
党議拘束について、日経新聞一面の解説記事とコラムを文末に引用しますが、一言でいうと、
「政党のメンバーは、自分の意見と違っていても、政党内で議論して決めたことには従う」
AKB48のことしか一日中考えていない私は、
「AKB48のメンバーは、自分に好きな人ができても、AKB48の恋愛禁止というルールに従う。」を連想してしまいました。
引用した日経新聞には、そして日経以外の多くのメディア報道は、
党議拘束に従うのは政党のメンバーとしては当然であり、小沢一郎一派の造反はけしからんという論評。
平嶋夏海の辞退、指原莉乃のHKT48移籍にあたってのアイドル界(←そういうものがあると仮定して)の報道が、
アイドルである以上、恋愛が発覚した結果、ファンを裏切ったのだから処分を受けるのは当然であるという論評が、共通のにおい。
しかし、この際、政党の党議拘束をなくした方がよいし、アイドルは恋愛自由にした方がよい、のではないでしょうか。
そもそも、日本では党議拘束が自明ですが、必ずしもこれは世界の常識ではない(補足1)自分は政治学を学んだので、この事実を知っているのですが、
残念ながら、アイドル学も、エンターテイメント学も学んだことがないので、恋愛禁止というのが普遍的なのかは判断できませんが、ユニークな文化であるような気がします。
党議拘束と恋愛禁止が、政治とアイドルの質を低くする懸念があるのは、
政治:政党が法案ごとの賛成反対を決めてくれるので、議員一人一人が自分で考えなくなる。
アイドル:恋愛禁止さえ守っていれば最低限アイドルとして成立するので、アイドルとしてのパフォーマンスの向上を妨げるおそれがある。
党議拘束と恋愛禁止がなくなったら、
政治:政党ではなく、政治家個人が評価されるので、どの法案に賛成し、どの法案に反対するかを真剣に考えるようになる。
アイドルにたとえると、党議拘束とは、AKB48と、ももいろクローバーZと、アイドリングと、東京女子流と、SUPER☆GiRLSそれぞれのグループ同士が競い合うことであり、
党議拘束をはずすと、全グループ全メンバーで選抜総選挙をやることというイメージ。
政治の世界では、実際には小選挙区制なので、選挙民はAKB48の選抜総選挙(政治にたとえると全国区)の投票とはならないが、候補者の過去の各法案の賛成反対を見て、自分の意見に近い候補者を選ぶことができるので、現在の政党でしか選べない選挙に比べると、候補者も、選挙民も、より真剣になるでしょう。
アイドルも、恋愛自由にした方が、
恋愛をしていないふりをするという伝統にのっとり、アイドルとして輝いている
恋愛はしているかもしれないけど、アイドルとして輝いている
恋愛をしていると皆が知っているけど、アイドルとして輝いているアイドルがファンに評価される。
つまり、恋愛の有無にかかわらず、アイドルとして輝いているか否かという観点のみで評価される
となると、アイドルの競争が促進され、アイドルの質が向上するような気がします。
ここで念をおしておきたいのは、「アイドルの伝統にのっとり」恋愛をしていないことを売りにするアイドルがいてもよい。
恋愛禁止・恋愛不自由だと、真にアイドルの伝統を受け継いでいるアイドルの評価が不当に低くなってしまう(アイドル全体の質が向上しない)という構図がありはしないか。
もちろん、恋愛自由にすることで、本当に恋愛しているアイドルが恋愛発覚で失脚することもなくなり、アイドルの幅が広がる。
恋愛発覚で、人気がなくなるアイドルは、所詮「恋愛をしない」条件で売れていたにすぎず、
恋愛が発覚しても、アイドルとして売れる、真に実力のあるアイドルが、正当に評価される (恋愛をしていると皆が知っているけど、アイドルとして輝いている) ことになるでしょう。
以上の議論は、男性アイドルについては、すでに成立しているような気もしますが、
女性アイドルには関心があるものの、芸能界一般についての知識が欠落しているので、よく分かりません。
ナッキー
日経新聞引用その1解説記事
党代表の首相が「政治生命を懸ける」と明言した重要法案の採決で造反した以上、離党するのが筋である。
執行部も分裂回避のための処分を見送るようでは、政党の体をなさない。
日経新聞引用その2コラム
「むすんでひらいて」と知られる「ミミレドド」で始まる原曲をつくったのが、ルソー。フランス革命の遺物に、右派が保守派、左派が急進派とは、革命後の議会で議長から見た位置に由来がある。
この国(日本)の議員は、お席とお考えの取り合わせがあまりにも数奇だと昨日知った。せめて同じ党派なら・・・是非、整理をお願いする。
補足1
アメリカの二大政党、共和党と民主党には党議拘束がゆるい。
民主党議員がオバマ大統領の法案に反対することも多いし、オバマ大統領は野党である共和党の議員を説得して法案を成立させようとする。
日本では政権党が議会でも多数なので、法案が成立するか否かのスリルがない。
そして、政権党内での合意形成に、時間と労力がかかり、早く決められない。
政党内での討議は必要だが、そこそこにして、議会で党議拘束をはずした、ガチンコ勝負をどんどんやった方が、政治がダイナミックになる。
選抜総選挙で、AKB48がダイナミックなアイドルグループになったように。
以上