STU48のシングルが2月に発売されていたようだ。気づくのが遅くなったが、配信で購入して聴いた。
コンスタントにシングルを発売しているのは嬉しいことだ。
『独り言で語るくらいなら』。
独り言でぶつぶつ何を言っても何も変わらない。何か行動を起こしてみようというメッセージソングだ。
朝の駅で衝動的に反対方面の電車に乗って知らない町に向かう「小さな冒険」でも、冒険には違いない。そんなテレビ番組もあった。冒険の動機が「今日は人混みで足を踏まれたくない」というのは、HKT48『スキ・スキ・スキップ』で「満員電車で足を踏まれても笑って許せる」と歌っていたことの本歌取りだ。
何と言っても曲調がユニークだ。最初は普通の4ビート(8ビート?)だが、途中でワルツに変化する。ワルツはアイドルに不向き、あるいは日本人はワルツが苦手と、かつてピーナッツさんが書いていた。
にもかかわらずAKBグループは、何曲もワルツに挑戦している。シングルでは『願いごとの持ち腐れ』。カップリング曲では『強い花』『履物と傘の物語』。あとは『ほねほねワルツ』。ほねほね以外は、何だか説教臭い曲ばかりだ。今回は、曲の途中からワルツになるというのが新趣向だが、やはりちょっと説教臭い。
やっぱりアイドルのワルツは難しいのか?
成功例を思い浮かべると、『乙女のワルツ』(伊藤咲子)、『あざやかな場面』(岩崎宏美)くらいだろうか。
『そして僕は僕じゃなくなる』。
恋をしたら自分が自分じゃなくなるとは、昔は山口百恵も歌っていた(『としごろ』)。
そういう古典的なテーマを歌っている曲だ。彼女へのLINEに返信が来ないだけで、常軌を失い、狂い始めるという大袈裟な歌詞だが、恋とはそういう面もある。
曲調が、何だか小室哲哉サウンドっぽい。乃木坂46の『Route246』の雰囲気に近い。
『サングラスデイズ』。
海辺で水着姿のクラスメイト女子にドキドキしているという、ただそれだけの歌。でもこの歌はそれでいいのだ。曲調も軽快で楽しい。
「スイムスーツ」という歌詞がなかなか聞き取れなかった。もう少しはっきり歌えないものか。
「かなり攻めてるスイムスーツ」とは、どのくらい攻めているのだろうか?河合奈保子『エスカレーション』の「大胆過ぎるビキニを選んだわけがわかるかしら?」、松浦亜弥『Yeahめっちゃホリディ』の「すんげいすんげい水着」、中山美穂『クローズアップ』の「もう少しおとなしいビキニにすればよかった」などを思い出す。そういう水着姿を見せるということは、彼女は彼に心を許しているはずなのだが、彼は奥手でそれがわからない。彼女が眩し過ぎて、サングラスが必要などと弱気なことを言っている。微笑ましい青春の一コマだ。
『僕はこの海を眺めている』。
人間関係が苦手で孤独な「僕」が、瀬戸内の海を眺めながら自分と向き合うことで心の平安を取り戻すという歌だ。歌詞だけ読めばちょっと息苦しい歌詞だ。
「人生であと何回この海を眺めるだろう?」と歌っているが、二十歳前後でそれはないだろう。まだあと何百回、何千回も見るはずだ。「何度目の青空か数えてはいないだろう」と乃木坂46も歌っている。
このグループは、瀬戸内の海について歌い続けている。スローな『瀬戸内の声』とは違い、軽快なこの曲は、歌詞の内容とは別に心が弾む。
コンスタントにシングルを発売しているのは嬉しいことだ。
『独り言で語るくらいなら』。
独り言でぶつぶつ何を言っても何も変わらない。何か行動を起こしてみようというメッセージソングだ。
朝の駅で衝動的に反対方面の電車に乗って知らない町に向かう「小さな冒険」でも、冒険には違いない。そんなテレビ番組もあった。冒険の動機が「今日は人混みで足を踏まれたくない」というのは、HKT48『スキ・スキ・スキップ』で「満員電車で足を踏まれても笑って許せる」と歌っていたことの本歌取りだ。
何と言っても曲調がユニークだ。最初は普通の4ビート(8ビート?)だが、途中でワルツに変化する。ワルツはアイドルに不向き、あるいは日本人はワルツが苦手と、かつてピーナッツさんが書いていた。
にもかかわらずAKBグループは、何曲もワルツに挑戦している。シングルでは『願いごとの持ち腐れ』。カップリング曲では『強い花』『履物と傘の物語』。あとは『ほねほねワルツ』。ほねほね以外は、何だか説教臭い曲ばかりだ。今回は、曲の途中からワルツになるというのが新趣向だが、やはりちょっと説教臭い。
やっぱりアイドルのワルツは難しいのか?
成功例を思い浮かべると、『乙女のワルツ』(伊藤咲子)、『あざやかな場面』(岩崎宏美)くらいだろうか。
『そして僕は僕じゃなくなる』。
恋をしたら自分が自分じゃなくなるとは、昔は山口百恵も歌っていた(『としごろ』)。
そういう古典的なテーマを歌っている曲だ。彼女へのLINEに返信が来ないだけで、常軌を失い、狂い始めるという大袈裟な歌詞だが、恋とはそういう面もある。
曲調が、何だか小室哲哉サウンドっぽい。乃木坂46の『Route246』の雰囲気に近い。
『サングラスデイズ』。
海辺で水着姿のクラスメイト女子にドキドキしているという、ただそれだけの歌。でもこの歌はそれでいいのだ。曲調も軽快で楽しい。
「スイムスーツ」という歌詞がなかなか聞き取れなかった。もう少しはっきり歌えないものか。
「かなり攻めてるスイムスーツ」とは、どのくらい攻めているのだろうか?河合奈保子『エスカレーション』の「大胆過ぎるビキニを選んだわけがわかるかしら?」、松浦亜弥『Yeahめっちゃホリディ』の「すんげいすんげい水着」、中山美穂『クローズアップ』の「もう少しおとなしいビキニにすればよかった」などを思い出す。そういう水着姿を見せるということは、彼女は彼に心を許しているはずなのだが、彼は奥手でそれがわからない。彼女が眩し過ぎて、サングラスが必要などと弱気なことを言っている。微笑ましい青春の一コマだ。
『僕はこの海を眺めている』。
人間関係が苦手で孤独な「僕」が、瀬戸内の海を眺めながら自分と向き合うことで心の平安を取り戻すという歌だ。歌詞だけ読めばちょっと息苦しい歌詞だ。
「人生であと何回この海を眺めるだろう?」と歌っているが、二十歳前後でそれはないだろう。まだあと何百回、何千回も見るはずだ。「何度目の青空か数えてはいないだろう」と乃木坂46も歌っている。
このグループは、瀬戸内の海について歌い続けている。スローな『瀬戸内の声』とは違い、軽快なこの曲は、歌詞の内容とは別に心が弾む。