『Sing Out!』。
数回聴いただけで良さがわからないのは、乃木坂46の楽曲としていつものことだが、10回、20回聴いても良くなって来ない。
タイトルは「大声で歌え」というような意味と思われる。歌うことで世界と繋がる、世界中の人が元気になればいいといった、理想主義的で楽観的な歌詞だ。『WAになって踊ろう』とか『幸せなら手をたたこう』とかと同系統の歌だろう。こういう歌には、どこか嘘くささを感じてしまうのは、私がひねくれているからか。
乃木坂46の楽曲の中では、『命は美しい』『シンクロニシティ』は同じような世界観の作品だろう。人類愛、あるいは世界愛というべき理念を、説得力を持って表現するのは難しい。
曲調は雄大でいいと思う。サビ部分は歌詞とは関係なく、それだけで感動しそうになるようなメロディーだ。
『平行線』。
カップリング曲の中ではこの曲が気に入った。非常にわかりやすいが奥深い曲だ。
AKBグループ、坂道グループによくある、自転車を全力で漕ぐ歌だ。『会いたかった』(AKB48)『言い訳Maybe』(AKB48)『走れBicycle』(乃木坂46)『急斜面』(乃木坂46) 『初恋ヒルズ』(指原莉乃)『あの先の未来まで』(キャラメルキャッツ)など、前例多数だ。
秋元康にとって自転車を漕ぐということは、青春を生きることとほぼ同義なのだと思う。青春の象徴的行動と位置付けていると言ってもいい。変化形としては、自転車を押して歩くという行為もあり、『ギンガムチェック』(AKB48)『抱きしめちゃいけない』(AKB48)で使われている。そこでは歩く相手に合わせて自転車本来のスピードを緩めているのだが、いずれそれぞれの人生を歩んでいく。『今君といられること』(SKE48)では、「どんなに自転車をゆっくり漕いだとしても別れはやって来る」と歌っている。自転車は結局一人で自分のペースで漕いでいくものなのだ。
『平行線』では、何と、自転車で電車と競走している。電車に乗る彼女と一瞬だけでも目を合わせたいという意図で、そこは『快速と動体視力』(過去記事1、2)と同趣旨だ。全く無鉄砲な努力だが、青春とは無鉄砲なことをするものだろう。
もちろん電車と自転車ではスピードが違うので、あっと言う間に引き離されてしまう。だいぶ遅れて到着した次の駅で、もしかしたら彼女が待っているといった展開かと思ったが、そんな甘くはなかった。「青春はいつも切ない」ものだ。
「汗を拭って 肩で息して」という歌詞もあるが、『スカートひらり』の「弾む息 落ちる汗」に起源を持つ「息と汗」セットのシリーズにもなっている。他には『前のめり』(NMB48)『女の子だもん走らなきゃ』(松岡はな)『乃木坂の詩』(乃木坂46)などの曲がある。
「初恋は実らない」という歌詞もあるが、これはこのブログを書き始めた最初の頃に記事にしたテーマ。10年以上同じ内容を書き続けている秋元康は素晴らしい。
数回聴いただけで良さがわからないのは、乃木坂46の楽曲としていつものことだが、10回、20回聴いても良くなって来ない。
タイトルは「大声で歌え」というような意味と思われる。歌うことで世界と繋がる、世界中の人が元気になればいいといった、理想主義的で楽観的な歌詞だ。『WAになって踊ろう』とか『幸せなら手をたたこう』とかと同系統の歌だろう。こういう歌には、どこか嘘くささを感じてしまうのは、私がひねくれているからか。
乃木坂46の楽曲の中では、『命は美しい』『シンクロニシティ』は同じような世界観の作品だろう。人類愛、あるいは世界愛というべき理念を、説得力を持って表現するのは難しい。
曲調は雄大でいいと思う。サビ部分は歌詞とは関係なく、それだけで感動しそうになるようなメロディーだ。
『平行線』。
カップリング曲の中ではこの曲が気に入った。非常にわかりやすいが奥深い曲だ。
AKBグループ、坂道グループによくある、自転車を全力で漕ぐ歌だ。『会いたかった』(AKB48)『言い訳Maybe』(AKB48)『走れBicycle』(乃木坂46)『急斜面』(乃木坂46) 『初恋ヒルズ』(指原莉乃)『あの先の未来まで』(キャラメルキャッツ)など、前例多数だ。
秋元康にとって自転車を漕ぐということは、青春を生きることとほぼ同義なのだと思う。青春の象徴的行動と位置付けていると言ってもいい。変化形としては、自転車を押して歩くという行為もあり、『ギンガムチェック』(AKB48)『抱きしめちゃいけない』(AKB48)で使われている。そこでは歩く相手に合わせて自転車本来のスピードを緩めているのだが、いずれそれぞれの人生を歩んでいく。『今君といられること』(SKE48)では、「どんなに自転車をゆっくり漕いだとしても別れはやって来る」と歌っている。自転車は結局一人で自分のペースで漕いでいくものなのだ。
『平行線』では、何と、自転車で電車と競走している。電車に乗る彼女と一瞬だけでも目を合わせたいという意図で、そこは『快速と動体視力』(過去記事1、2)と同趣旨だ。全く無鉄砲な努力だが、青春とは無鉄砲なことをするものだろう。
もちろん電車と自転車ではスピードが違うので、あっと言う間に引き離されてしまう。だいぶ遅れて到着した次の駅で、もしかしたら彼女が待っているといった展開かと思ったが、そんな甘くはなかった。「青春はいつも切ない」ものだ。
「汗を拭って 肩で息して」という歌詞もあるが、『スカートひらり』の「弾む息 落ちる汗」に起源を持つ「息と汗」セットのシリーズにもなっている。他には『前のめり』(NMB48)『女の子だもん走らなきゃ』(松岡はな)『乃木坂の詩』(乃木坂46)などの曲がある。
「初恋は実らない」という歌詞もあるが、これはこのブログを書き始めた最初の頃に記事にしたテーマ。10年以上同じ内容を書き続けている秋元康は素晴らしい。