NHKの朝ドラ『エール』が始まり、毎日録画して見ている。内容も面白いし、注目すべき女優が大勢出演している。コロナウイルス流行下、テレビがつまらなくなっている中、数少ない楽しみの1つだ。
菊池桃子は主人公祐一(窪田正孝)の母親役。福島の歴史ある呉服屋に嫁ぎ、少々頼りない夫(唐沢寿明)を支えている。商売柄か、いつも和服姿だ。実兄(風間杜夫)が経営する銀行から店が融資を受けているため、兄と夫、そして子どもとの板挟みで苦しむ。自分はあまり前に出ない古風な女性という感じで、今のところ大きな見せ場はないが、どこかで存在感を示す場面が来ると期待する。福島弁のセリフは板についているように聞こえる。
薬師丸ひろ子はもう一人の主人公音(二階堂ふみ)の母親役。80年代に活躍した2人のアイドルが揃って母親役を演じていることに感慨ひとしおだ。薬師丸は朝ドラ『あまちゃん』では往年の大女優役を演じ、コミカルな演技と美しい歌声を披露したことが記憶に新しい。今回の役は豊橋の馬具製造会社社長夫人だったが、夫(光石研)を早くに亡くし、残された会社を経営しながら娘3人を育てたやり手だ。菊池桃子とは対照的に自分が前に出る強い女性だ。夫の死後、娘3人と海辺で散骨し、語り合うシーンには早くも泣かされた。
松井玲奈は、3姉妹の長女役。この3姉妹はそれぞれ非常に個性的だ。幼い頃からの両親の自由な育て方の賜物だろう。その中で長女は幸福な結婚を理想とする現実主義者だ。見合いも何回もしたようだが、理想が高すぎるからかうまく行かず、来週予告では妹と一緒に東京へ出るらしい。松井はSKE48卒業後もいろんなドラマや映画で個性的な役を数々こなして来た。小説も書いたし、鉄道オタクとしても有名だ。多才の人なのだろう。今回のドラマはどちらかと言うと普通の役だ。安定感があり、安心して見ていられる。すらっとしているので和服姿もよく似合う。
森七菜は最近注目の若手女優だ。昨年公開の映画『天気の子』の声優として初めて認知した。今年公開の映画『ラストレター』では、広瀬すずの従妹役と、母親(松たか子)の高校時代(その時代では、同じく母親の高校時代を演じた広瀬すずの妹)の二役を演じていて、強烈な印象を受けた。広瀬すずに一歩も引いていなかった。完璧な姉(広瀬)が自慢でもありコンプレックスも抱く複雑な感情と、それに起因するぎこちない行動をリアルに演じていた。映画の主題歌もいい雰囲気で歌っていた。
『エール』では3姉妹の三女役。黒縁の眼鏡をかけ、小説家を目指している。姉二人の行動をクールに観察していて、鋭く批評する。彼女の今後の展開も楽しみだ。
主人公2人については特に言及しない。ただ、主人公が2人で、それぞれの生い立ちから詳しく描いて行く手法は珍しい。主要な登場人物も理論上2倍になる訳で、上手な脚本なら見せ場も多くなるだろう。今後の展開に大いに期待している。
菊池桃子の結婚
菊池桃子の30周年コンサート
菊池桃子の30周年CD
薬師丸ひろ子が『あまちゃん』で「潮騒のメモリー」を歌った
松井玲奈著『カモフラージュ』
松井玲奈主演映画『笑う招き猫』
松井玲奈主演映画『gift』
菊池桃子は主人公祐一(窪田正孝)の母親役。福島の歴史ある呉服屋に嫁ぎ、少々頼りない夫(唐沢寿明)を支えている。商売柄か、いつも和服姿だ。実兄(風間杜夫)が経営する銀行から店が融資を受けているため、兄と夫、そして子どもとの板挟みで苦しむ。自分はあまり前に出ない古風な女性という感じで、今のところ大きな見せ場はないが、どこかで存在感を示す場面が来ると期待する。福島弁のセリフは板についているように聞こえる。
薬師丸ひろ子はもう一人の主人公音(二階堂ふみ)の母親役。80年代に活躍した2人のアイドルが揃って母親役を演じていることに感慨ひとしおだ。薬師丸は朝ドラ『あまちゃん』では往年の大女優役を演じ、コミカルな演技と美しい歌声を披露したことが記憶に新しい。今回の役は豊橋の馬具製造会社社長夫人だったが、夫(光石研)を早くに亡くし、残された会社を経営しながら娘3人を育てたやり手だ。菊池桃子とは対照的に自分が前に出る強い女性だ。夫の死後、娘3人と海辺で散骨し、語り合うシーンには早くも泣かされた。
松井玲奈は、3姉妹の長女役。この3姉妹はそれぞれ非常に個性的だ。幼い頃からの両親の自由な育て方の賜物だろう。その中で長女は幸福な結婚を理想とする現実主義者だ。見合いも何回もしたようだが、理想が高すぎるからかうまく行かず、来週予告では妹と一緒に東京へ出るらしい。松井はSKE48卒業後もいろんなドラマや映画で個性的な役を数々こなして来た。小説も書いたし、鉄道オタクとしても有名だ。多才の人なのだろう。今回のドラマはどちらかと言うと普通の役だ。安定感があり、安心して見ていられる。すらっとしているので和服姿もよく似合う。
森七菜は最近注目の若手女優だ。昨年公開の映画『天気の子』の声優として初めて認知した。今年公開の映画『ラストレター』では、広瀬すずの従妹役と、母親(松たか子)の高校時代(その時代では、同じく母親の高校時代を演じた広瀬すずの妹)の二役を演じていて、強烈な印象を受けた。広瀬すずに一歩も引いていなかった。完璧な姉(広瀬)が自慢でもありコンプレックスも抱く複雑な感情と、それに起因するぎこちない行動をリアルに演じていた。映画の主題歌もいい雰囲気で歌っていた。
『エール』では3姉妹の三女役。黒縁の眼鏡をかけ、小説家を目指している。姉二人の行動をクールに観察していて、鋭く批評する。彼女の今後の展開も楽しみだ。
主人公2人については特に言及しない。ただ、主人公が2人で、それぞれの生い立ちから詳しく描いて行く手法は珍しい。主要な登場人物も理論上2倍になる訳で、上手な脚本なら見せ場も多くなるだろう。今後の展開に大いに期待している。
菊池桃子の結婚
菊池桃子の30周年コンサート
菊池桃子の30周年CD
薬師丸ひろ子が『あまちゃん』で「潮騒のメモリー」を歌った
松井玲奈著『カモフラージュ』
松井玲奈主演映画『笑う招き猫』
松井玲奈主演映画『gift』