a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

あと4日。

2010-09-07 23:43:28 | 東京公演
『避暑に訪れた人びと』公演初日まで、
残すところあと4日です。

立ち稽古は通し稽古が続き、
照明のシーン作りも終わり、
今日から、照明が入っての稽古になっております。

ゴーリキーの原作戯曲は4幕物ですが、
ベルリンのシャウビューネは、
これをさらに78の小シーンにわけたテキストになっています。
次から次に場面が変わる様は、
さしずめ映画のカット割りのように、
めまぐるしく次のシーンへ移っていきます。

13人の男女が織りなす人間模様は、
ただの色恋沙汰では済まされません。
ロシア革命前夜とも言える20世紀初頭のある避暑地。
何もしない人たちと、
何かをしようとする人たち。
その姿はやはり、
時代を越えて、
同じ思いにさらされる。

今を生きる私たちに、まっすぐ突き刺さってくる。

自分たち自身の問題を、
自分たちで考える。
あたりまえのことだが、
この作品に取り組むことは、
生きにくい現代社会と向き合うとともに、
この劇団で芝居を続けていくことそのものとも、
向き合わざる得なくなっていく。

稽古場は、追い込み。
ここまで、ずっと追いこまれてきてるけど…。
でも、ここでもうひと踏ん張り。
さらなる良い舞台になりますように。
どうぞみなさま、
ご期待ください!!