空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

日本:出生数減少ペース速まる

2019-10-08 09:59:04 | Weblog
 まあ、経済の状況が宜しくない傾向を、多少は反映しているでしょうから、お好みに応じて政権批判でもして遊んでればいいです、暇な人は。
 私は地味に、仕事のためにメモをしますが。

日本経済新聞 出生数90万人割れへ 19年、推計より2年早く 社会保障・成長に影 2019/10/7 2:00

日本の出生数が急減している。1~7月は前年同期に比べて5.9%減り、30年ぶりの減少ペースとなった。団塊ジュニア世代が40代後半になり、出産期の女性が減ったことが大きい。2016年に100万人を下回ってからわずか3年で、19年は90万人を割る可能性が高い

厚生労働省の人口動態統計(速報)によると、1~7月の出生数は前年同期比5.9%減の51万8590人。減少は4年連続だが、19年は月次でも3月に7.1%減となるなど、大きな落ち込みが続く。18年1~7月は同2.0%減だった

 出生率自体は一応、横ばい程度を維持できているが、そもそも産む側の数が壊滅的なので焼け石に水ですよね、という。いまは出生率1.42程度。おそらくこれが2.4あたりなら、ゆっくりではあれ人口増加するでしょうが(多少のロストをふくめて2.1くらいでトントンのはず)、まあいまどき3人も、というのはそう滅多に例はあるまい、という感じか。

参考「出生率危機:うちらの国はまだマシですね(2019-09-10)」
参考「韓国の最大危機:出生率(2019-09-01)」

 韓国では、2018年統計で、前年比の出生数は8.7%減。それまでの二年間でも11.9%・7.3%とあり、この点では韓国はたしかに「我々はがけっぷちの日本の、そのさらに前を進んでいる」という共産圏アネクドート状態だが、まあこっちもがけっぷちに足を踏みだした状態ではある。

 何が悪いか、悪かったかといえば、

参考「韓国:中間層が壊滅しつつあるとか(2019-10-01)」

 ということだろう。我々でいえば、「団塊ジュニア」世代が「失われた二十年」の影響で、自己の生存に力を使い果たしてしまった―その労働で生み出されたなけなしの富は、社会的により上位にあった人々の生活維持に消費された―ということになろう。

 まあもっとも、「生存に精一杯」の水準がえらいこと上昇したという点では、多少「贅沢をいうからだ!」という批判もそれなりに―だが、まあその、当事者としましては、婚姻対象候補に対する要求水準もあがりすぎててにっちもさっちも行きませんでしたよねえ、と多少、その。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アレな大統領のアレな提案 | トップ | 「北」の水中発射ミサイルの... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事