モーリタニアのクーデター騒ぎ

　既に日本語報道で周知の通りモーリタニアでクーデター。大統領が大統領警護隊長らを解任しようとしたところ，クーデターで返報された：

BBC　Troops stage coup in Mauritania 　6 August 2008；Mauritanian army coup condemned 　7 August 2008

　当然世界各国，国連，AUの南アフリカ・ナイジェリアなどはこれを非難。普通賞讃はしないわな。

　2週間ほど前，不信任決議がでるやら，与党から48人ばかし離脱者が出るやら（この背後には将軍たちの画策があったとか），内政事情は混沌としていた様子。今回，そうしたまつろわぬ将軍達を処断しようとしたのでしょうか。何歩か及ばず，大統領宅に兵士が来訪，近くの大隊基地に大統領を連行したという。
　大統領の娘さんはこれを教科書的クーデターと呼ぶ。

　BBCにはリンクがついてて，このクーデターに遭った内閣の，数ヶ月前の改造を報じる記事にゆけます：

BBC　Islamists in Mauritanian cabinet　12 May 2008

　穏健派イスラミスト政党が政権に入ったという話。これに関して，イスラエルとの関係は問題とはなっていないという話（モーリタニアのイスラエル認知は1999年だとか）。