空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ARMがHuaweiとの協働を差し止めるとか+シューズメーカーの請願

2019-05-22 21:11:05 | Newsメモ
 をい、と思わず突っ込みをいれたくなる:

BBC Huawei: ARM memo tells staff to stop working with China’s tech giant 22 May 2019 By Dave Lee

UK-based chip designer ARM has told staff it must suspend business with Huawei, according to internal documents obtained by the BBC.

ARM instructed employees to halt "all active contracts, support entitlements, and any pending engagements” with Huawei and its subsidiaries to comply with a recent US trade clampdown.

ARM's designs form the basis of most mobile device processors worldwide.

 中枢のプロセッサを供給するメーカーなわけだ。それなしになにをしろと。

In a company memo, it said its designs contained “US origin technology”.

 …まあ、このへんが、米国が第二次大戦のさなかあたりから戦後長くにかけて構築していた”世界支配”の根源的な要素だろうなあと…普通の文系学者らしくない感想を持つ私である。

Cambridge-headquartered ARM had been described as the UK's largest tech firm until its takeover by a Japanese fund.

 ということで、少なくとも「とばっちり」で日本にまで話が回る可能性これあり、まあ…日本企業の中のガチなひとたちは既に用意済みであろうかと思っておく。

ARM is a chip designer founded in 1990. In September 2016 it was acquired by Japanese telecoms giant Softbank, but remains based in Cambridge, UK.

 ははあ、ソフトバンクが買ったのですか。

"ARM is the foundation of Huawei’s smartphone chip designs, so this is an insurmountable obstacle for Huawei,” said Geoff Blaber, from CCS Insight.

"That said, with an abundance of companies in Huawei’s supply chain already having taken action to comply with the US order, Huawei’s ability to operate was already severely affected.”


 中国のsemiconductor事業は、まだ言うに足りずというところのようで、サプライチェーンのあっちこっちにぽこぽこ穴をあけられては、これは―大変。

 米中貿易戦争というのではまだかわいい言い方かもしれず、むしろ世界観闘争であるかもしれず。
 …米帝の横暴に憤怒の声をあげるべきかもしれないが、とはいえなあ、やや公平を期して言えば、米帝って、すくなくともここ30-40年ほどは、相当穏健な帝国様だしなあ…。…飼い犬如きに、米本土を全て買い取れるほどの資産形成を許すくらいには寛大だしなあ…。

 …いやまあ、なんでまたここまで、米帝様がお怒り遊ばしたものかと…。

 ともあれファーウェイの中の人たちには、以下に見るような不屈の心を持っていただきたく思う。なかだけに:



 だいじょーぶだいじょーぶ
 強力な外圧・権力に圧殺されそーになってるひとたちが共感はしてくれるよたぶん

 以下追加:

BBC US-China trade war: Shoe giants urge Trump to end tariffs 22 May 2019

Some of the world's biggest footwear firms are urging Donald Trump to end the US trade war with China, warning of a "catastrophic" effect on consumers.

"Adding a 25% tax increase on top of these tariffs would mean some working American families could pay a nearly 100% duty on their shoes," the companies wrote.

 高級な職の人々は忘れがちかもしれないが、労働者はわりと歩くのである、例えば:



 ところがなあ、その労働組合が労働者を守らなくなって久しいのでなあ…。いや、守った例を挙げることはそりゃできるが、そーゆー個別例の話でなくて。階級としての労働者を守るというのを忘れがち、というのは既に数十年言われてるよなあ、と。

 でまあ、そうまでも我々労働者を守ってくれないなら、いっそのこと…なんてことは思う向きもあろうなあとかちょっと。

When he raised tariffs earlier this month, Mr Trump told companies that they could reduce costs by shifting production to the US.

 そんな関税を避けて米国内に工場を移転させればいいじゃない、それなら俺らにも職が来る!と思う向きはそりゃあ多数発生するだろうさ、と。工場の移転費用とか?そりゃ企業のほうの問題だよ!と。なんだその、高給取りの偉大な高学歴者様には『果敢な決断』とか『時機を先取り』とかしていただかないとな!とか…。

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