資生堂では、女性社員同士で、育児を理由に楽な仕事を割り振られる女性と、そのフォローをする為に彼氏を作る時間をもらえず酷使される女性とで、深刻な利害の対立が起きました。女性対女性ですからセクハラを持ち出して逃げることもできず、最終的に育児優遇を止める方向に進みました。
— 桂 (@KeiLawyer) 2019年4月19日
というメモをとっておいたのでちょっと検索:
日経doors 「資生堂ショック」に考える~女性が「活躍」できない根源的な理由とは? 2015.11.13
「11月9日にNHKニュース番組『おはよう日本』で特集された「資生堂ショック」が大きな話題となっている。「資生堂ショック」とは、資生堂が女性活躍推進の一環として、子育てを理由とした短時間勤務中の美容職社員に対して、遅番や土日勤務を求めた施策だ。これまで子育て中の女性に「優しい」会社という印象が強かった資生堂が、一見、女性に厳しく見える施策を打ち出したことで、一部からは「時短勤務者に冷たいのではないか」と批判の声も上がっている」
「女性活躍とは「女を男にして働かせること」ではない」
と、大変真っ当な見出しと共に本文が始まる。2ページ目末尾には
「「資生堂ショック」は、女性社員のみに両立支援をすることで女性が活躍する社会が実現できないことを明らかにした事例なのである。誰もが活躍できる社会を実現させるためには、家庭における男女の不平等の問題や「長時間労働」の是正が不可欠なのである。それをどのようにして実現させていくのか。いま日本の女性労働問題は新たなステージに入り、日本社会は大きな時代に転換点に立っている。「資生堂ショック」は、一社だけでは対応できない、社会全体で解決していかなくてはならない問題を提起しているのである」
とあり、大沢真知子先生がしっかり責を果たしたように私には読める。
日本のように職住分離が進みすぎて、長時間通勤が当たり前になってること自体「時短労働」とは相性悪いんだよね。社会構造自体が家族の性的分業を前提に作られてる。フェミはそういうことを考えずに、とにかく「女が楽をする権利」だけを追求するから反発が出る。資生堂の場合は女性VS女性だからな
— 永遠の風_bot (@eternalwind6) 2019年1月7日
とまあ、かなりイヤげな書きぶりではあるものの、突いているポイントは概ね同じだ。
まあ…なまなかな改革では、とてもこれは解決できない。一個人の立場としては、さぱっと諦めて我が幸福の構築へ邁進するのが合理的だが、いやまあ職務上なあ…。
getgamba 女性活用はなぜ失敗するのか?資生堂ショックに学ぶ「働き方改革」とは 2019年4月8日
「資生堂は時短勤務と通常時間勤務の美容部員との間で生じる不均衡を改善するため、働き方改革を実行しました。
「時短勤務の人も休日勤務や夕夜勤務ができるように、子育てをいろいろな方にお願いして調整してください。と、1年半の期間をかけて従業員らへ働き方改革を呼びかけたのです」
「資生堂は、日本企業として最も早くから女性が働きやすい環境を整備してきた会社の一つとして注目されてきていました。しかし、忙しい夕方、同僚に感謝の言葉もなく帰るなど育児中の優遇が既得権益化し、かえって摩擦が生まれる状況になったことがその要因とされています」
『独身でヒマなんだから、アナタこれ私の代りにやって』が連発すると、流石の私も激怒しますな。
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