トーナメントの趣旨をゆがめ、スポーツに政治を介入させ、現場の人間を軽んじる悪手

スポニチ 卓球女子で韓国と北朝鮮の合同チーム結成　準決勝で日本と激突 2018年5月3日 18:20

「女子で韓国と北朝鮮による合同チームが急きょ結成された。日本時間１７時からの準々決勝で対戦することが決まっていた２チームは、会場に入場してきたものの試合を行わず。合同チーム結成のアナウンスがあり、両国の選手は記念撮影し、フロアを後にした」

　なんという堂々としたスポーツの政治利用。

スポニチ 異例　大会中に統一「コリア」結成　試合せずにメダル確定 2018年5月4日 05:30

「２日の決勝トーナメント１回戦で北朝鮮がロシアを下した後、両国から国際卓球連盟（ＩＴＴＦ）に合同チーム結成の申し入れがあった」

「南北首脳会談の「板門店宣言」を受け、南北融和の流れが加速した形だ。大会期間中、しかもメダルが懸かるラウンドまで進んでからの合同チーム結成は異例中の異例。ＩＴＴＦのトーマス・ワイカート会長は記者会見で「ルールは尊重する。そしてルールは変わる。これが答えです。これはルール以上のもので、平和へのサインだ」と話した」

　そうして、政治の都合で出番を失わされ、さらには勝利をも失った選手たちのご機嫌はいかがでしょうか、とも。
　先日のオリンピックでの合同ホッケーチーム構築の件もそうだが、現場の職人たち・選手たちのこれまでの努力などなどを政治の都合で蔑ろにしすぎると思うのだが。

　私は支持しない。

スポニチ 日本、コリア下して決勝進出！４７年ぶり金メダルに王手 2018年5月4日 20:16

「女子準決勝で日本は、韓国と北朝鮮の合同チーム「コリア」を３―０で撃破し、５日の決勝に進出した」

　まあ、これは見事であり、よい仕事をしたと考える。
　卓球の勝負をしているのであって、トーナメントの途中で政治的効果を狙って突如合同チームを形成―なんての、邪道である。かっちり叩き潰すのはスポーツの正義に適う。