ソマリア問題に興味をもつよーな人は英語くらいならさらりと読めてしまうはずなのである(挨拶)。
まあともあれARS(ジブチ派)領袖Sheikh Sharif師はこの度,ソマリア中部ジョウハルを訪れた:
Garowe Online Somalia: Opposition chief returns home in pursuit of peace Nov 1, 2008
エリトリア・ジブチで亡命生活を送っていた彼が当地にくるのは2年ぶり。
ケニアではジブチ派ARSが暫定政府側と交渉していたりして,Sheikh Sharifとしてはソマリア地元で実力者等と会談・連絡を取り,和平交渉の成果を拡大しようと画策している,というところですね。
暫定政府は15日以内の新内閣形成を目指しており―暫定首相Nur氏としては,先ごろ閣内不和で一旦外に出た10閣僚は排除する意向:
Garowe Online Somali PM vows to form new 'unity government' Nov 1, 2008
Nur Addeの堂々たる姿はいかにも「狙ってる」風ですねぇ。
Yusuf大統領が,意に沿わなくなった前首相Gediを事実上排除,後釜に据えた「yesman」Nur Addeですが,首相としての”大きな着物”に馴染んだようで,しばらくするうちYusuf大統領と不和が伝えられたりしてました。
この度,反対派との一定の和平協定が成立し,首相としては成果に胸をはっていいところであります。
さて,Sheikh Sharifのソマリア訪問は様々な反応を引き起こし―というか,概ね2種類の反応を引き起こしています。
ジョウハル指導部は,国連使節と面談したりするくらい国際社会に対して妥協的であり,そもそもその指導者が陸路Hiranを通ってジブチに行き,ジブチ合意形成に居合わせ帰還したほどです。つまりはジブチ派ということで,基本的にSheikh Sharifのジョウハル訪問を歓迎する方向。
他方,無論,民族的敵というべきエチオピアと事実上妥協した彼を快く思わない人々があるのは当然のことです。上下Shabelle,Hiranの指導部は非難の声明を出したといいます(Indha Adeは下Shabelle県にあり:ソマリア)。
ということで,ジブチ派の意向がそのまま通るのは,まずはジョウハルに限られるということでしょうか。
Sheikh Sharifは更に進んで民兵指導者等と連絡を取っているようで:
Garowe Online Opposition leader meets with insurgency commanders Nov 2, 2008
土曜(1日)に来着したSheikh Sharifのその代理人に日曜,Sheikh Abdulkadir Ali Omarが接触。彼はエリトリアに脱出もせずソマリアで戦い続けた指導者であるそうで,彼の動向は割と重要な意味を持つかと思われます。
ここしばらく,彼の名前に触れる機会が多いのですよ。基本的にエリトリアでのごたごたに対して中立の立場を宣言しつつも,和平協定を批判してきた人物,の様子。
さてさて,どう動きますかな。表面に現れる「反応」は賛否の2種類ですが,水面下では様々な動きがある模様。
勿論,新内閣のポスト割り振りでさらにひと悶着あるだろうことは容易に想像がつきますが…。
まあともあれARS(ジブチ派)領袖Sheikh Sharif師はこの度,ソマリア中部ジョウハルを訪れた:
Garowe Online Somalia: Opposition chief returns home in pursuit of peace Nov 1, 2008
エリトリア・ジブチで亡命生活を送っていた彼が当地にくるのは2年ぶり。
ケニアではジブチ派ARSが暫定政府側と交渉していたりして,Sheikh Sharifとしてはソマリア地元で実力者等と会談・連絡を取り,和平交渉の成果を拡大しようと画策している,というところですね。
暫定政府は15日以内の新内閣形成を目指しており―暫定首相Nur氏としては,先ごろ閣内不和で一旦外に出た10閣僚は排除する意向:
Garowe Online Somali PM vows to form new 'unity government' Nov 1, 2008
Nur Addeの堂々たる姿はいかにも「狙ってる」風ですねぇ。
Yusuf大統領が,意に沿わなくなった前首相Gediを事実上排除,後釜に据えた「yesman」Nur Addeですが,首相としての”大きな着物”に馴染んだようで,しばらくするうちYusuf大統領と不和が伝えられたりしてました。
この度,反対派との一定の和平協定が成立し,首相としては成果に胸をはっていいところであります。
さて,Sheikh Sharifのソマリア訪問は様々な反応を引き起こし―というか,概ね2種類の反応を引き起こしています。
ジョウハル指導部は,国連使節と面談したりするくらい国際社会に対して妥協的であり,そもそもその指導者が陸路Hiranを通ってジブチに行き,ジブチ合意形成に居合わせ帰還したほどです。つまりはジブチ派ということで,基本的にSheikh Sharifのジョウハル訪問を歓迎する方向。
他方,無論,民族的敵というべきエチオピアと事実上妥協した彼を快く思わない人々があるのは当然のことです。上下Shabelle,Hiranの指導部は非難の声明を出したといいます(Indha Adeは下Shabelle県にあり:ソマリア)。
ということで,ジブチ派の意向がそのまま通るのは,まずはジョウハルに限られるということでしょうか。
Sheikh Sharifは更に進んで民兵指導者等と連絡を取っているようで:
Garowe Online Opposition leader meets with insurgency commanders Nov 2, 2008
土曜(1日)に来着したSheikh Sharifのその代理人に日曜,Sheikh Abdulkadir Ali Omarが接触。彼はエリトリアに脱出もせずソマリアで戦い続けた指導者であるそうで,彼の動向は割と重要な意味を持つかと思われます。
ここしばらく,彼の名前に触れる機会が多いのですよ。基本的にエリトリアでのごたごたに対して中立の立場を宣言しつつも,和平協定を批判してきた人物,の様子。
さてさて,どう動きますかな。表面に現れる「反応」は賛否の2種類ですが,水面下では様々な動きがある模様。
勿論,新内閣のポスト割り振りでさらにひと悶着あるだろうことは容易に想像がつきますが…。
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