空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ナイジェリア各所でBoko Haramが激しい「応答」

2012-01-07 13:31:48 | ナイジェリア事情
BBC Nigeria Christians hit by fresh Islamist attacks 7 January 2012

 Boko Haramがナイジェリア各所(おもに北部)で政府ないしキリスト教徒に対する攻撃を仕掛けている由。

 現場の一つ―Adamawa州(Boko Haramが発生したBornoの南に位置する,Goodluck Jonathan支持が多数を占める)Mubiでは,集会所にあつまったキリスト教徒のIgbo人たちが,押し入ってきたgunmenたちに銃撃され,17名が死亡した。

 かれらは南部出身である由。北部にやってきて,しばしば商店を経営していたそう。まあ,・よそからやってきた,・地面から富を産出しない職業(典型的には商人)―が排除の対象になるのは超典型的パターンですね。

 なんで集会していたかと言えば,木曜晩,バイクに乗った連中からIgboの人が銃殺されたんだそうで(どこの北斗の拳だそれは),その遺体をどう故郷に搬送するかなあ,と相談していたのだそう。

 で,その集会に「神は偉大なり」と叫びつつBoko Haramが乱入,銃撃。―つまりヒャッハーなバイクの男たちに殺された人は,大変効率のよい”釣り餌”に仕立てられたわけだ。

 さらにAdamawaの主都Yolaでも,金曜遅くに教会が襲撃され,少なくとも8名が死亡した由。病院に搬送された(死者)は8-10人という。

 またYobeのPotiskumでは,警察がBoko Haramと思われる勢力と銃撃戦。…なんか「アッラーアクバル!」と叫びながら警察署を包囲して無差別乱射やっちゃったそうです…。


 Boko Haramは最近北部~中部で活動が盛ん。首都Abuja近くでのクリスマス打破作戦はショッキングな出来事だった―37名死亡。かれらの活動は昨年,500名以上の死者を生んだ。

 Boko Haram(の一派―数派閥があるという―)の報道担当を名乗る人物Abul Qaqaは,MubiもGombeも自分たちの犯行だとし,「我々は我らが戦線を他にも延ばす―ナイジェリア政府による戒厳令布告が我々を留め得ないことを示すためにだ。我々は実際,我々が望むどこにでも行くことができる」。

 さらに,これらの攻撃は「我々の対応の一部だ―南部人に対する,北部を去れという最後通告の」。そうして政府にBoko Haramの囚人を解放せよと迫る。

 グッドラック・ジョナサン大統領は北東部のYobe,Borno及び中部Plateauに戒厳令を布告したばかり(BBC Nigeria's president declares emergency 1 January 2012;Boko Haram attacks prompt Nigeria state of emergency 1 January 2012)。

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