空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ソマリランドはプントランド向け輸出武器に懸念を示す

2010-12-18 17:46:42 | ソマリランド関連
 プントランド行きの飛行機がハルゲイサのEgal国際空港に緊急着陸。理由はいくつかの不具合。

Somaliland Times Plane Carrying Military Gear To Puntland Lands In Hargeysa Hargeysa,Somaliland,December 11,2010

 それはよいのだが,フライトの目的と貨物を問われて,乗組員・パイロットは衣料と自動車用スペアパーツであると説明したが,調査によると衣料は軍服やブーツ,自動車用スペアパーツとは地雷探査機材のことであったという。

 このアントノフ機は南アフリカから,ウガンダでいったん着陸してきたものの様子。なおもソマリランド政府による調査は出発地,目的地とフライトの目的についておこなわれる。

 ソマリランド政府としては,プントランドへの武器・兵員(傭兵)流入に大なる懸念を表明してきたところである。こうした武装・兵員がプントランドに,海賊対策の名のもとに入り込んでいるのではないか? ソマリランドは疑う。ソマリランドは,プントランド政府自体が海賊に関わっていると考えるからだ。

 ここに「傭兵」というのは,サラセン・インターナショナルのこと。これはプントランドの海兵隊の教育を担当している(→「プントランドは海兵隊を養成する」)。ウガンダの私企業とされており―つまりこのアントノフ機がウガンダを経由したことは,ソマリランドとしては疑いを抱くに値することとみなし得ることでしょう。

 一応,最近はそこそこ融和的な雰囲気が流れる両国(地域)ですが,Galgala山地の叛徒たちへの対応においても,微妙な隙間風はあった(参照,「プントランド大統領はソマリランド政府に協力を呼びかける―Galgala山地問題」)。

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