空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

広島知事:県職員の10万円召し上げ策を 一応 撤回

2020-04-22 17:33:02 | Weblog
承前:「広島県:給付金を召し上げる方針を公表(2020-04-21)」

 流石に批判が相次いだようで、未練いっぱいなことを方々ににじませながらも、苦渋の決断。

中国新聞 【速報】広島知事、県職員の10万円活用を撤回【動画】 22 Apr 2020 15:11

 事実上の撤回、という表現は、評価なのか、それとも最近の大メディアの定型句なのか、やや不分明。

広島県の湯崎英彦知事は22日、国が全ての国民に給付する10万円を巡り、県職員の受け取り分を新型コロナウイルスの対策費に活用したいとした21日の発言について、事実上、撤回した。県として直接活用する考えは「ない」と明言した。ただ、財源捻出の選択肢の一つとして、県職員に何らかの協力を要請するか検討する考えを示した

 また、未練がましくも「財源捻出の選択肢の一つとして、県職員に何らかの協力を要請するか検討する考えを示した」とあり、おのれの大義のため、なおも県職員の懐事情に介入する気は満ち満ちて、どうしようもなく噴出するさまが見て取れる。

給付金を「活用する」とした21日の説明について「誤解を生む言い方だった」と釈明した。基金などを設けて給付金を受け取った県職員に寄付を求める考えは否定した

 基金を用意し、同調圧力でもって、ないし出世にからむ評価点による脅しによって寄付を直接的に求める方針は基本的に否定された。

国の臨時交付金の積み増しを要望したり、県の支出を見直したりするのと合わせて「場合によっては、県職員に協力をお願いするというのも選択肢の一つとして検討しなければならない」と述べた

 つまりまあ、県職員の給料の10%減とかかな。その方向性は「県職員への協力要請に先立ち、自らの知事報酬を削減する考えを表明した」に示されている。

 ということで、支給される前に天引きする方針自体は放棄されていない、と解しうる。しかししかし、さあ、議会の理解は得られましょうか。

 とにかくこれで、いわゆる「男を下げた」格好で。政治生命はかなーり削れたかなと思うが、どうだろう。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 広島県:給付金を召し上げる... | トップ | カメルーン:2月の「民間人犠... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事