空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

Abdiaziz "Garamgaram" Mohamed

2008-11-26 20:34:11 | ソマリア関係人名録
 Abdiaziz "Garamgaram" Mohamedはソマリ人の民兵指導者。2008年11月初旬,ソマリア北部,ソマリランド・プントランド係争地ラスアノドで新規の反政府組織活動開始を宣言した。

Garowe Online New rebel outfit to fight Somaliland security forces Nov 10, 2008

 ラスアノド,11月10日発。最近起こったソマリランドでの治安機関員への攻撃は自派によるものと主張。

 …ラスアノドはもうソマリランドだって言ってもいいよね? プントランドの奪回作戦って,もうまる1年も放棄されっぱだし…。

 Abdiaziz "Garamgaram" Mohamed大佐曰く,ソマリ連帯防衛同盟Somali Unity Defense Alliance (SUDA)に,ラスアノド中央警察署への攻撃の責任がある。「我々はソマリランド軍に対して戦闘する」と,彼は11月7日のインタビューで語る。11月5日の,ソマリランドに兵5名の死者・5名の負傷者を与えたのは自派の攻撃である!
なおこの際,SUDAは1名の死者を出した! ただGarowe Onlineはその事件をしらないけど! 3日にソマリランド警官2名が負傷した事件なら知ってるけど!

 さておき。

「私はプントランド出身だ。だがSUDAはプントランドから如何なる援助も受けていない」とGaramgaram大佐は語る。ともあれソマリランドの「占領」からスール,サナーグ及びアイン県を解放するまで彼らの戦いは続くというわけだ。なお彼の組織は国内外から経済的支援を受けているという。

 さてこのGaramgaram大佐は,2000年代初期にキスマユでBarre Hiraleと戦ったMohamed Hersi Morgan将軍の部下(…henchmenの一人って,あまり好意的表現とはいえないと思うの…)として知られるという。それが久々に,ソマリランドが子の町ラスアノドを奪ったことに応じて帰還したというのだ。

 さてはて,ソマリア北部,ラスアノド情勢に一石を投じる事態であるか



 …と思ってはや2週間。どうもGaramgaram大佐の部隊の動きは鈍いようです。
 余計な波風は起こらないに越したことはないですが。ただ1月の大統領選挙に向けて,Muse大統領側が積極的ポイントを稼ごうと思えば…古今,軍事的優勢ってネタは政権浮揚に役立つっぽいですからねー…。

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1 コメント

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Unknown (teiresias)
2008-11-26 20:42:39
※但し,スールの奪取とまでいかなくとも,多少の成果を挙げうるほどにプントランドが戦力を纏められるかとか,「多少の成果」であのMuseの支持率が上向くかとかは大変疑問。
親族が役員やってる会社に港管理の独占契約結んでみたり,分かりやすい汚職全開の御仁ですから。
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