空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

悲しいことに「明後日の方向に全力疾走」の例

2017-07-04 18:16:45 | Weblog
 ソースは多少なんだが、『そりゃそーなるな』という悲しい例:

Yahoo! News 小林麻央さん通ったクリニックが「無届け医療」で業務停止命令 2017, 7/4(火) 0:00配信

他人のさい帯血を投与する医療を無届けで行ったとして、全国11のクリニックに業務停止命令が下った。そのうちの1施設が、麻央さんの昨年から何度も通っていたAクリニックだったのだ

 あうとー。

「食事の代わりにオーガニックの野菜や果物のみを使ったジュースを飲む『ジュースクレンズ』や、酵素を加えたヒノキのおがくずや米ぬかに体を埋める『酵素風呂』も試していました。夫の市川海老蔵さん(39)がさまざまな人に相談し、この治療法がよいと聞くとすぐに連絡をとっていました」(歌舞伎関係者)

 まあ、野菜・果物ジュースで足りないビタミン等々を補うのは妥当な健康法である。「オーガニック」に限るのは、きっと生物由来の自己防衛策を取り込むとか、そういう気分なんだろう。まあ、直接ダメということはない。健康な生活を送るにあたって、食事には気を使おうねという話だと思えば。問題は既に健康が損なわれた状態で回復のためにそうは有効そうでないという点だが。

 しかし「酵素を加えたヒノキのおがくずや米ぬかに体を埋める『酵素風呂』」なんてのは、まずは美肌効果かなあ。

「先進医療も民間療法も、保険適用外です。海老蔵さんが負担した治療費の総額は1億円を超えていると聞いています」(別の歌舞伎関係者)

 見入りはいい商売だなあ。商売人の仁義としてはよくなさそうだが。まあ、満足を売る商売と思えばいいのか。それは医療とは言わない気もするが。

愛する妻のためにありとあらゆる手を尽くした海老蔵

「お前、特技ってあるのか?」
「明後日の方向に全力疾走ができるよぉ」(『けものフレンズ』)



 ―なのである。

 まあその、うちの兄が母と仲悪くなった端緒は、この辺にあるかもしれない。
 なんか、うちの兄は、自然ウンタラだかにはまったらしく、癌センターなどでは癌は治らない、できるだけはやく自宅にひきとってメカブを食わせてとかなんとか言ってきて。

「というふうにお兄ちゃんがいうんだけど」
「あほかい。そりゃ免疫力が高まって、癌になりにくい身体にはなるだろうよ、細胞が元気になって」
「じゃあ」
「もう癌になってんだから。通常細胞が元気になれば、もののついでで癌細胞も元気になる理屈でしょうが。同じ体の細胞なのは違いないんだ」

 というのが私と母の会話。

 体の抵抗力の体制が負けて癌になってんだから、まずはその敵対的勢力をごっそり外科的に減じて、それから…という順番になるだろうね。

 でまあ、癌は治らないわけだ、そもそも論でそうだろうし、切れる大きさでもなかったしねえ(切れる大きさにするのが抗がん剤治療であるわけで、その説明はちゃんとされたはず)。とすると、兄としては、自分の意見を採用せず、効かない西洋医学なんかを採用したせいで父は早死にしたんだ、という判断になるものかと思われる。

 まあ、とにかく、ネットの真実とか、口コミで伝わる社会の実相とか、そういうのに弱い兄だ。

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