空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

Sheikh Sharifはエリトリアを非難する:ソマリア

2008-07-29 21:16:40 | ソマリア関連
 ソマリアの反政府勢力,ソマリア再解放連盟の議長Sheikh Sharif Sheikh Ahmed氏はエチオピアの早期撤兵,国連軍の早期展開を求め,一方でエリトリアにソマリアの内情に介入するのをやめるよう非難する:

Garowe Online Opposition chief condemns Eritrea, calls for UN forces Jul 27, 2008

 7月27日,ジブチ発。併せて彼はエリトリア首都にある「兄弟」たちに,その民と合同するよう,和平を受け入れるよう求める。従来の態度を一新するこの発言は,ただ一本の木の下で1年数ヶ月も避難生活を送るようなソマリ人同胞のことを思ってのものである。

 不幸な事にソマリア再解放連盟はジブチ派とエリトリア派とに分離してしまった。エリトリア派はあくまで徹底抗戦を主張する。
 191名のメンバーの内106名がジブチにある由。

 そんなわけでイスラミスト有力者Sheikh Sharif Sheikh Ahmed氏がエリトリア批判に転じました(そこまで単純ではないにせよ)。少なくとも,エリトリアとの共同歩調方針を改めたわけです。
 反政府・イスラミスト側指導層の半分以上をジブチに持っていった上でのこの行動です。今後の動きに無視し得ざる事件と言うべきです。

 エリトリア派としては,エリトリアの禄を食んだ上での手のひら返しは仁義に反するとジブチ派を非難するところでしょうか。
 何れにせよ,ソマリアの現場ではエリトリア派のほうが強いでしょう―何しろ,目の前に『敵』がリアルにいるんですから。

 ジブチ派の決断がどれ程の重みを持つか―今後数ヶ月注視する必要があるでしょう。

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