空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

児童書の絵柄の“萌え絵化”についてのメモ

2018-10-10 22:29:43 | ノート
児童書の絵柄の“萌え絵化”について様々なご意見

 宮尾岳先生が入ってる時点(2003年)で、1) 流行の絵柄を取り入れようという努力が進んでいる、しかし2) 穏当な絵描きを選択している、というのは明らかだ。

 まあその、ジェネレーションギャップがおおきいものでもあり、自分が感じたままの感想を、しかも他者に対して攻撃的に表出した場合、それなりの反作用があろうよな、というくらいの話か。





 カスタマーリサーチが足りてないんじゃないですかね。



 …一定の批評機能はあるのだな、というべきだろう。



 あからさまな侮辱は、それはそれで侮辱として取り扱うべきである。が:



 これも一面の事実か。



 …まあ、「こういう分野なんですねー」「こういう文化なんですかー。じゃあそれ自体、研究対象っぽいですよねー」という感想は出てこよう。
 …発表申し込みが、採用されるかどうか―本部から来たメールに戦々恐々とするような緊張感と戦うことのない分野ですかねーとか思っちゃいますな。




 最終目的が絶対平和にあるのはまあいいとして、ここで揶揄されるタイプの”日本のフェミ”のひとたちって、その最終絶対平和の一足飛びの実現を求めるんですな。
 ロリエロ写真の模写のイラストがあるとして、これは児童の性的搾取の一種ではあり、こうしたイラストは排除されるべきだろう―なぜなら背後に「犠牲者」が存在するからである、この理屈は納得できるだろう。親の借金のカタに売り飛ばされた児童である可能性もそれなりにあるし、貧困問題の一環でもある。

 …だから、まずはそうした売り飛ばしなんかが起きないように、しかし売り飛ばされた子がいたら救済されるように、またその人権が保護されるように―というのが地味に取り組むべき喫緊の、しかし成し遂げられようもない難問であるところ(その手の写真集を一冊一冊焚書していく手間なんか、なんぼかかるか考えたくもない)、そーゆー地味な作業をまるっと無視して「その背後に売り飛ばされた少女がいる(かもしれないくらいリアルな感じに描かれた)イラスト」とかをかるく探してさくさく摘発して論う楽な道にはまりこんだ人たちがおり―

 ―こうして今日もどこかで「現代的貧困」故に売り飛ばされた男女児童が発生しているかもしれない(つーかわりとリアルに発生しているだろう)ところ、単に妄想の産物に過ぎない、客層も薄くてしばきやすいフィクション漫画を叩いて気晴らしする「正義の人たち」が乱舞するわけである。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« al Shabab:スパイを摘発、公... | トップ | EM菌問題:珍しく朗報 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ノート」カテゴリの最新記事