空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

反ヘイト活動の必要性と合理性とはどのくらいあるのかなあと

2019-09-09 13:12:38 | ノート



 私としては国際的な協調と友好を重視する立場から、まあ直近の合意とかなんとかを誠実に履行するのが第一歩かと信じる次第。

『お前がオレの言い値で払ってくれた賠償金な、あれ、やっぱダメだわ。もう配ったけど、俺の金で補填して、配ってなかったことにするから、返すわ。利子なしな。あと、ウチの国民が納得するような案、考えといて。さらにいうと、自発的に考えて自発的にいろいろやってくれたら嬉しい。アイディア? オレからはださないよ? だって下手な案出して、また国民的反発くらったらイヤじゃん。じゃあしくよろー』

 これ、ダメだろ。いや、うちに来てた老害と元弟子はそんな感じだったが。



 まあ、日本国内の状況を良くしましょうねーというのはご尤も。

 でもねー。ナチスが『国民のみんな☆ ユダヤの豚どもを摘発して世界のどっかに始末しちゃおうゼ☆』ってプロパガンダ打ったら、その当の国民から『たしかにユダヤ人は豚であって処理されるべきだ。だがわが隣人のグリュンフェルド氏はユダヤの血を引いてはいるが立派なドイツ人であって、この処理から除外されるべきだ』という投書・陳情が山のようにあつまって、親衛隊の担当官が『こんなもん、いちいち認めていたら、ユダヤ人はみんな人間だということになってしまうじゃないか!』と嘆いたというのは、まあそこそこ知られた話じゃないのかな。伝説的なお話だと思うんだが(歴史的事実かどうかはともかく―私の知識はソコソコ古いので)。

 そういう普通の感覚が失われたものなのかなあ、とは十二分に疑ってよいだろう。

 あるいは、紛争の頃に『ああ! あなたは大丈夫よ! だってあなたはセルビア人の子を産んだんですものね!』と顔見知りに保障されたクロアチア人女性とか(どっちがどっちだったかはともかく)。こんな発言・行動が一般化したもんでしょうかなあ、ならば都市部はよほど治安が悪いんだなあとか。とりあえず京都では、ハングル・簡体字の道路標識とかにスプレーぶちかますようなザマは見なかったなあ、とか。

 たしかにヘイト発言が散見されるような社会には、まあなったようですよね、昨今。
 でも、あきらかに、”殺されちゃうかも”なんてのは考えすぎというべきだろう。

 これ以上進展させない努力はあるべきだが、それにはどういう手法が宜しいかは、まあ、考えるとよいと思う。

 とりあえず、本場のヘイトってなあ、こんなんだぜと学んでおこう:

関連:「ルーマニア人男性達をタコ殴り(2019-01-08)」

ルーマニア人5人ほどが暮らしている家に、夜の8時に押しかけてきて、窓ガラスはぶっ飛ばす、家の中のドアはぶっ飛ばす、中の男たちについては野球のバットでぼてくりこかす…。

 マジに殺すと大問題ということはわかっているのだろう、頭部を殴りはしても殺しまではせず、しかし足をぶん殴りまくって骨折させたとかなんとか、肩は外れたか骨折したか、と


世間の知識人たちは、「死ねよ」とかの言葉が投げかけられたとかいうことで、『嗚呼ヘイトスピーチが』と嘆き悲しみ世相に一家言、といった知識人しぐさを楽しむが、まあその、実際のところ、下々の水準では「死ねボケ」だのはかるぅい日常的なコミュニケーションだったりすることはありえまして(イヤ流石に私も聞けばドッキリしますが)―

 ―まあ、その程度のガス抜きで済んでいるうちは、『それはちょっと、いわゆる不適切な物言いですわなあ』と軽く言う程度で対応しとくくらいでいいんじゃねえかなあとは思う。基本的には。なにしろ、その程度なら、マジもんの「手足が出る」ところまで行かないわけだし


 あとまあ、さすがに「がけっぷち」の日本より先を進む国は違いますなあとか、思えるくらいに相互の情報が流れますからなー…。

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