まずはソマリアにAU平和維持軍として展開したブルンジ軍へ,反乱勢力が自爆テロを敢行,ブルンジ軍に1名の死者が発生したという記事:
Garowe Online al Shabaab suicide bomber strikes AU peacekeepers Apr 8, 2008
Shabelle.net Suicide car bomber attacks on Burundian troop’s army base in Mogadishu 04/08/2008
ブルンジ軍広報は負傷者が出た―と言うようだが,目撃証言では少なくとも1名の兵士が死亡した模様。自爆テロはソマリアでは極珍しいもので―首相や大統領相手なら例があったものの,一般兵士相手の自爆テロなど聞きませなんだ。
久しぶりにイラク・スタイルと言いたくなる例です。悪い傾向です。
なお,ニュースは続き,以下の記事
Garowe Online Somalia: 5 Ethiopian soldiers killed in Mogadishu roadside bomb Apr 9, 2008
では―エチオピアのトラックに遠隔操作爆弾テロ,兵5名損失というのがメイン記事ですが―,ブルンジ軍車両に爆弾攻撃があった由。
ブルンジ軍への攻撃が連発です。既に展開1年ほどになるウガンダ軍に対する攻撃は数例であったことを思うに,アルシャバブはかなり,外国勢力に対して殺る気である様子です。AUまで正面切って敵に回すのはまずいんじゃないかと思いますが。
なお,アル・シャバブはモガディシュ北方90kmにある,Middle Shabelle県都Jowharを再び占領した由:
Garowe Online Somalia: Islamic Courts briefly retake Jowhar without a fight Apr 9, 2008
4台の武装トラックを奪い,県知事Delleの自宅と副県知事Ahmed "Jandhay" Omar所有の車両を炎上せしむ。例によって数時間で撤退。
この記事には現地の写真がついてまして,アル・シャバブの兵隊さんの様子がわかります。殆どの人物は平服,顔を隠しもせず,地元武装青年団なんだなと納得させる雰囲気です。顔を完全に隠す人物は殆どありません―見られてはマズイ人物,その素性は様々に想像できましょうね。
アルシャバブの戦術/戦略はかくのごとく,基礎的戦闘技術を備えた「若いの」を適宜受け入れ,物資のありそうな町を急襲,物資を略奪してゆくというもの。人数はかなりのもののようですが―さて,今後はどんな道がありえるか。
不利な点を挙げれば,中隊~大隊規模の戦術と武装,それらの運用についてエチオピア軍に拮抗不可能であろうこと。有利な点は,そもそもちゃんとした組織ではないので基幹人員が失われない限り兵員が多少失われようと分散しようとそれほどの痛手ではない点か。
そして決定的には,拠点維持,都市統治の能力をほぼ欠いているらしい点。
結局イスラム法廷の道具として,モガディシュ―バイドア権力を参らせて交渉のテーブルに就かせるのが本来の役目であったところ(打破? ご冗談を),Nur首相は参りきる前に交渉を言い出し,ALSは有利な条件を引き出しあぐね,武装部門はやや先鋭化して在エリトリア指導部との間に亀裂を生じ―
で,いまのざま。
アルシャバブは,威勢が上がるにつれ,寧ろ迷走の度合いを強めているように私には思えます。
Garowe Online al Shabaab suicide bomber strikes AU peacekeepers Apr 8, 2008
Shabelle.net Suicide car bomber attacks on Burundian troop’s army base in Mogadishu 04/08/2008
ブルンジ軍広報は負傷者が出た―と言うようだが,目撃証言では少なくとも1名の兵士が死亡した模様。自爆テロはソマリアでは極珍しいもので―首相や大統領相手なら例があったものの,一般兵士相手の自爆テロなど聞きませなんだ。
久しぶりにイラク・スタイルと言いたくなる例です。悪い傾向です。
なお,ニュースは続き,以下の記事
Garowe Online Somalia: 5 Ethiopian soldiers killed in Mogadishu roadside bomb Apr 9, 2008
では―エチオピアのトラックに遠隔操作爆弾テロ,兵5名損失というのがメイン記事ですが―,ブルンジ軍車両に爆弾攻撃があった由。
ブルンジ軍への攻撃が連発です。既に展開1年ほどになるウガンダ軍に対する攻撃は数例であったことを思うに,アルシャバブはかなり,外国勢力に対して殺る気である様子です。AUまで正面切って敵に回すのはまずいんじゃないかと思いますが。
なお,アル・シャバブはモガディシュ北方90kmにある,Middle Shabelle県都Jowharを再び占領した由:
Garowe Online Somalia: Islamic Courts briefly retake Jowhar without a fight Apr 9, 2008
4台の武装トラックを奪い,県知事Delleの自宅と副県知事Ahmed "Jandhay" Omar所有の車両を炎上せしむ。例によって数時間で撤退。
この記事には現地の写真がついてまして,アル・シャバブの兵隊さんの様子がわかります。殆どの人物は平服,顔を隠しもせず,地元武装青年団なんだなと納得させる雰囲気です。顔を完全に隠す人物は殆どありません―見られてはマズイ人物,その素性は様々に想像できましょうね。
アルシャバブの戦術/戦略はかくのごとく,基礎的戦闘技術を備えた「若いの」を適宜受け入れ,物資のありそうな町を急襲,物資を略奪してゆくというもの。人数はかなりのもののようですが―さて,今後はどんな道がありえるか。
不利な点を挙げれば,中隊~大隊規模の戦術と武装,それらの運用についてエチオピア軍に拮抗不可能であろうこと。有利な点は,そもそもちゃんとした組織ではないので基幹人員が失われない限り兵員が多少失われようと分散しようとそれほどの痛手ではない点か。
そして決定的には,拠点維持,都市統治の能力をほぼ欠いているらしい点。
結局イスラム法廷の道具として,モガディシュ―バイドア権力を参らせて交渉のテーブルに就かせるのが本来の役目であったところ(打破? ご冗談を),Nur首相は参りきる前に交渉を言い出し,ALSは有利な条件を引き出しあぐね,武装部門はやや先鋭化して在エリトリア指導部との間に亀裂を生じ―
で,いまのざま。
アルシャバブは,威勢が上がるにつれ,寧ろ迷走の度合いを強めているように私には思えます。
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