空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

スロバキアはスリランカにミサイルを売却する

2008-04-10 21:30:16 | Newsメモ
 これを「経済」記事にするのはちょっと憚られる気分の私(挨拶)。

BBC Attack on arms sale to Sri Lanka 10 April 2008 By James Mallet

 スロバキア(注1)がスリランカに10000発のミサイル兵器を売却,木曜にはコロンボに着く見込み。これについて武器取引監視団体が非難のコメント。

 曰く,これはEUの武器取引規範に反する,というのも当該規範は民間人に用いられる恐れのある武器取引を禁じているのだ。スリランカは25年も内戦を戦っており,当該兵器は市民に対する使用の懸念がある―

 以上要旨。
 個人的には『勿論第一にはタミルタイガーに対して使うんじゃない?』ですが。付随被害はありえることで,勿論あってはならぬことで,つまり戦争なんかそもそもやっちゃいけないもの,兵器は兵器マニアの満足のために陳列されていればそれでよし,という気分です。

 民間人に対する使用の恐れ,というなら今まさに(以下略)。というのは他国の話ですからさておいて,先日のスリランカ高速道路相爆殺なんてまさしくそれであるわけで:

BBC Blast kills Sri Lankan minister 6 April 2008

 情け容赦のない殺戮合戦の印象さえ受けます。そんな事態が何とかなるために,何とかするために,一体何がありえるか。
 スリランカ政府の見解では,それは本年中のタミルタイガー根拠地制圧によって一里塚が築かれる,のでしょう。タミル側の要求は周知のこととして,これら両者の要求は戦闘を伴う。
 困ったことです。

 なお,スリランカ政府はコロンボのタミル人居住区にポスターを張り出したそうです:

BBC Sri Lanka military's bomber offer 31 March 2008

 自爆テロ予備軍よ,君しにたまふことなかれ! 君にはいくるべき価値があるのだ! プラバーカランの教唆に従うことかなれ! さァ下記の電話番号に電話して,自爆用爆弾と引き換えに約$90,000と新しい住居―もし君が望むなら国外のそれ―を手に入れよう!

 …とまぁそういうノリのポスターの様子。個人的意見を言わせて貰えば,寧ろ成功して欲しいですかね。爆弾テロが一件減れば,それだけ人の死ぬのが減るわけではあります。

注1:初稿では「スロベニア」にしてました。素で間違いました。スロベニアごめん。akとenとをどうして取り違えたって,読み飛ばしてて,ミサイル > 工業製品 > 工業で有名 > で自然にスロベニアに脳内変換したんですねきっと。スロバキアごめん

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« シャー・ジャハンの短剣 | トップ | ブルンジ軍の損害・ソマリア... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Newsメモ」カテゴリの最新記事