空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

バンブー・レヴォリューション!

2009-07-07 18:00:00 | ノート
 Benjamin Bandaは翌年の収穫のため,自転車農場を灌漑している(言葉の正確な意味で)。

BBC From bush to bike - a bamboo revolution 1 July 2009 09:31 UK By Kieron Humphrey

 ザンビアでのお話。ある時,とある大学生がザンビアに旅行,地元住民とサッカーなんぞで交歓。で試合後,『ねー,お宅ら,仕事なにしてんの?』『ん? ないけど?』『いやw 仕事ないってw』『何にもないってば』なんて話になり…一念発起,Zambikesなんて会社を作ったというのである。

 会社作ったといっても,所詮(失礼)貧乏国家(大いに失礼),資本はないわ,道具はないわ資源はないわあったところで無暗に高いわ,熟練労働力の持ち合わせもありませんがなにか? 状態なわけで。ボトルネックはやまほどある。

 そこで目に入ったのは竹。

 竹なら,わずかの期間でえらく成長する。タダみたいな値段で手に入る。それを扱うのに,さほどの熟練労働は要しない。道具? とりあえず,鉈。さすがに日用品だろう。まあそんな程度のごくごく単純な道具で扱える。

 で,竹を自転車のフレームに加工する,そんな工場を立ち上げたわけだ!
 もちろん竹だ,エコ的にも高評価ではあろう―安全基準を満たすなら。なにしろ弾力にも富む。自転車の素材として,結構なものだ。さらにはコレクターの需要も見込めるのである!

 一台分のフレームを作るのに,1週間ほどしかかからない。とはいえ,地元の購買力的には結構なものがあろう。裕福なコレクターの需要喚起は,ともかく利益を出すには必要だろうねぇ。

 計画の偉いところは,これなら地元に多少の雇用を生み出し,基礎的な技術を身につけさせる役に立つという点。才覚ある者なら手に職をつけるだろう,たとえば工場建築の技法だとか。また,仕事に誇りを持たせることができるのも大きい。アフリカの片田舎の手工業工場の製品が,大なるアメリカ合衆国の市場に$475だなんて値段(マウンテンバイク仕様)で勝負に出るのだ!

 なかなか結構な勝負じゃないか?



 あとの問題は採算・利益。
 時に,初めて予約投稿機能を使ってみました。

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