空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

プール撮影会続々中止

2023-06-09 11:16:33 | ノート
 まずは何よりの発端たるものを。



 共産党県議団が自県の施設で行われる民間商業行為を不適切なものと指弾、場所の貸出禁止でもってイベントを中止に追いやろうとし、成功した。



 ということで、大きくは表現の自由、また営業の自由、経済の自由…といった自由主義的な価値観に反する行為に、それ相応に非難の声があがる。なにしろ



 プレイヤーたちにとっては新規顧客開拓の場でもあるそうで、そりゃあ…己の恵まれた性質を頼みに己の美を磨き、これで勝負をかけよう、何しろアダルトビデオと違って「体を売る」わけではないしな! 規制は来ないよ、去年のあの言われようから考えればな! とでも構えていたか、ところがこの通りである。



 そりゃまあ、選ばれし者たちの饗宴・競演というわけで、女なら何だっていい、とかじゃない。その状態をはるかに超えて…「学年(120~200人)にひとり」くらいの美貌でもなければ到達できないような、そんなようなものだろう。それは割と有名な大学に入って「いい暮らし」コースに入るより…ちょっと・わりと難しいランクかと思う。…まあ、それなりの利得があって構わない、というくらいだろうか。

 …そういう意味で「商品化」はされているので、なるほど共産主義的にダメという見解はこの筋でもありだが、それ、共産党のエライさんに選ばれる程度の学歴も「商品化」されているのでやっぱりダメ、くらいも当然、適用されかねない。



 抗議・ご意見、政治的圧力は適切なルートで入力した方が話が早いですよ、と。



 と。ちょっと示唆的な要素が入っている。
 つまり



 性的に過激とみなされる衣装の人がでて、これに噛みつかれたかというわけだ。



 ということで、禁止ポーズ・禁止「衣装」を明示しては―というわけで。実際、指導は入ったようである。
 ところがまとめて禁止となったわけで。
 そりゃあ規制を守った側としては「共産党、憎し!」になるのは当然ではある。



 …しかしまあ。共産党さんは先日から話題となっている国境管理・移民管理の強化には反対の立場かと思うが、そちらの理屈との整合性は多少気にはなる。現に違法に入国し違法に居住している人たちは(そのまま)認めよという方向性かと思われるが、ならば多少の過激ポーズで多少違法になっても(そのままで)いいんじゃない、という理屈は立つ。ちょっとくらいいいだろ、意図して違法入国したり、意図してみせちゃってもいいだろちょっとくらい、と。

 他方で、そんな風に「きゃあ☆ すこし激しく動いたら見えちゃったあ☆」みたいな違法行為が起こったらダメだろ全面禁止だ!というなら、犯罪を犯しそうな連中なんか入国させていいわけないだろ!という理屈もいけそうだ。

 そのあたりの理論をきちんと練っていける人材は、さて残っているものかどうか。どうも最近は層が薄いようで、その点、心配。

 しかしまあ。AV規制法から一気に話が進んできたなあ、と…。



 あってはならない職業を打破するのは当然のことでは、まあ、ある。この現代では奴隷商人なんぞは、そりゃあ当然、打破せねばならない。さてグラビアアイドル商売は、そうも明らかに存在してはならない職業であるものかどうか。女性の美を金銭に変換するのは女性性の商業化である、という作文はまあすぐさま可能だが、金銭の媒介を(一切)排除した真の人間的な関係を志向する―というような極めてプリミティブな共産主義理解は…

 …いやまあ。かつて実験されたことであるし、その結果というか成果というかざまというか惨状というか…破滅というか…人間性の荒廃というか…キリングフィールドというか…そんななにかは実見してしまった後でもあり、21世紀の理論を見てみたいものではある。



 …この権力性の自覚と批判とをきちんとできるかなあ、という論点もですね…。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スコットランドは水不足 | トップ | 親政府派の歌手が暗殺される »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ノート」カテゴリの最新記事