空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

BBC 「ミャンマーのロヒンジャ:真実と嘘とアウンサンスーチー」

2017-01-28 18:03:23 | ビルマ/ミャンマー
BBC Myanmar's Rohingya: Truth, lies and Aung San Suu Kyi 27 Jan 2017

「ミャンマーのロヒンジャ:真実と嘘とアウンサンスーチー」。ここまで書かれるとは、世間の新聞・メディアなら「末期的」とでも表現する状態というわけだ。つまりまだ末期ではない。だが末期へむけての一歩を踏み出したらしい、というあたり。

Donald Trump and Aung San Suu Kyi have more in common than you might think.

 …うんまあ、あまりほめてはいないかなあ、これは。
 まあねえ、「外国からはウケのいい」大統領(オバマ氏)の後と言うこともあり、点数が辛く出るのはしょうがない面もあるけど…。

So it was a surprise when last week, the BBC finally received permits from the Rakhine State government to go to the conflict area.

 BBCにラカイン取材を許す程度にはオープンだが、このことにa surprise, finallyと言われるほどにはクローズド。西側基準では、これは独裁政治の気配を読み取るあたり。独裁政治の国基準だと、あまりにオープンすぎるというあたりだろう。

 でまあ、目的地まで45分といったあたりで、非常に丁寧に、残念ながら許可は取り消しになったようで…と伝達される。…正確な喩でないことを承知でいえば、ソ連が、一応まだしも協力的とみなした西側メディアにするような態度、とでも言おうか。丁重に扱うべきことは重々認識している点、マジものの独裁国家よりマシだが、西側基準(ry

 カメラを回しての取材を認めたあたり、結構あつかいはよさそうだが、これについてもa minor triumphと書かれる。

 まー現実的には、スーチーは軍事行動をとめることは出来なかっただろう―と評価の言葉がある。だが、アレなプロパガンダを止めたりとか、現在のミャンマーで最大の政治的価値・位置を持つことから、できることはある・あっただろうというわけで…。
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