まずは概要:
Wikipedia日本語版 TOKYO DESIGNERS WEEK
きじねこのまど 【神宮イベント火災】悪夢の「東京デザインウィーク」事件、二年を経てようやく書類送検【おがくずと投光器】 2019/03/26
当時の現場ビデオ:
毎日新聞:「神宮外苑イベント火災: 木製展示物燃え5歳男児が死亡」これは「6日午後5時20分ごろ、東京都新宿区霞ケ丘町の明治神宮外苑内で開かれていたイベント会場で、木製のジャングルジムのような展示物から出火した」などとあり、当日の緊急ニュースか。
表題、初公判を伝える記事:
朝日新聞 出展側の元大学生2人が無罪主張 5歳焼死の展示品火災 根津弥 2020年8月19日 12時55分
「東京・明治神宮外苑のイベント会場で2016年11月、木製のジャングルジム形の展示品が燃え、男児(当時5)が死亡するなどした火災で、重過失致死傷の罪に問われた22歳と23歳の元大学生の男2人(火災当時は少年)の初公判が19日、東京地裁であった。2人は「被害者には大変申し訳なく思いますが、発火するとは考えられませんでした」などと起訴内容を否認し、無罪を主張した」
「検察側は冒頭陳述で、作品内に散乱した木くずが高熱の投光器に触れれば火災が起きると2人は予見できたと指摘。その上で白熱球が熱くなっていることを認識しながら、点灯させたまま放置したと主張した」
「弁護側は、火災前にも投光器を設置していた日があり、指導教員やイベントの運営担当者から火災の危険性は指摘されなかったと反論。2人は火災当日が初めての当番で、「出火の危険を覚えるほどの熱は感じておらず、火災の発生を認識しなかったのはやむを得ない」と主張した」
さてこの二名がいったいどんな位置にあったのかは問題となるだろう。単に作品の破損・窃盗を抑止するためだけのバイト監視員であったなら、まああまりにも「尻尾きり」に過ぎる。その場合は上級管理者の責任問題となるのではないか。
他方で、この展示物の設計・作成者の一人であったら―十分、責任を問われ得る。なお指導教員は書類送検の後、不起訴。イベント会社の社長等々も同様。容疑は業務上過失致死傷。と言うことは、おそらく、管理者としての一般的責任を問われたわけだろう。
…イベント会社は、そりゃあ最終的には全展示物に責任は、まあ、あるだろう。だが全展示物の全設計・材料にまで目を向ける責務は、まあ、そりゃああるにはあるんだろうが、そう厳しく、刑事罰的に問われるだろうか(警備員が少なかったのではないか、という責任追及はありえる)。
指導教員はより責任があろう。設計をちゃんと確認しとけよ、というのは尤もだし、現場で変な改変、加えるなよ!と指導する責任もあるだろう。が、現場で勝手に白熱電球投光器を設置したというなら、そこまで管理しとけ!というのはちと厳しい。
となると、彼らより重そうな「重過失致死傷」となると、
…この元学生2名、純粋なバイト君(※展示物の警備担当?)ではなさそうだなぁ…。
ここら辺は憶測としておくべきかもしれないが、まあ…実情なんでしょうな。何しろ実際にお金が積みあがったようだし。
では、そうまでして積んだお金をどう使ったのか、使うつもりだったのか―と言うことも問われ得る。打ち上げの飲み会会費として3000円―なんてのは、そうまでケチった呑み会かぁ?という合理的な疑いもあろうが。
…とまあ、普通はそういう配慮をするもんだ―となると、どうしても直接の制作者たちには点数が辛くなる。
…流石にこの「元学生」2名は制作者側のようでなあ…。言い分を信じれば『昨日担当した一郎太と二郎太はコレやったんだってよ! どうだ三郎太?』『イかしてるぜ、四郎太!』ということなんだろう(「火災前にも投光器を設置していた日があり」「2人は火災当日が初めての当番」)、ならば一郎太と次郎太にも責任をー!と言いたくなるだろう内心を想像できもするが…ううーん…。
朝日新聞 神宮外苑火災「白熱電球使った」 LEDだけの予定変更 2016年11月7日 11時27分
「東京・明治神宮外苑であったイベント「東京デザインウィーク」で展示物が燃え、男児(5)が死亡、2人がけがをした火災で、燃えた展示物を作った学生が、「(展示物を照らす照明に)LED電球とともに、白熱電球も使った」と話していることが警視庁への取材で分かった。本来はLED電球だけの予定だった」
「本来はLED電球だけで照らすことになっていたが、作業用に持ち込んだ白熱電球が付いた投光器も使い、下からも照らしていたとみられる。署は、この白熱電球の熱が木くずに伝わって燃え広がった可能性があるとみており、7日午前、業務上過失致死傷容疑で現場検証を始めた」
そんなこんなで、これは【技術者倫理】用の講義メモなのだ。が。現場的にはあまりにダメで、運営側としても『なんでここまでのダメの責任を取らんといかんのだ』と言いたくなるじゃないかレベルとも思しく…教材としての使用もかなり難かもしれない。うん。
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きじねこのまど 【神宮イベント火災】悪夢の「東京デザインウィーク」事件、二年を経てようやく書類送検【おがくずと投光器】 2019/03/26
当時の現場ビデオ:
毎日新聞:「神宮外苑イベント火災: 木製展示物燃え5歳男児が死亡」これは「6日午後5時20分ごろ、東京都新宿区霞ケ丘町の明治神宮外苑内で開かれていたイベント会場で、木製のジャングルジムのような展示物から出火した」などとあり、当日の緊急ニュースか。
表題、初公判を伝える記事:
朝日新聞 出展側の元大学生2人が無罪主張 5歳焼死の展示品火災 根津弥 2020年8月19日 12時55分
「東京・明治神宮外苑のイベント会場で2016年11月、木製のジャングルジム形の展示品が燃え、男児(当時5)が死亡するなどした火災で、重過失致死傷の罪に問われた22歳と23歳の元大学生の男2人(火災当時は少年)の初公判が19日、東京地裁であった。2人は「被害者には大変申し訳なく思いますが、発火するとは考えられませんでした」などと起訴内容を否認し、無罪を主張した」
「検察側は冒頭陳述で、作品内に散乱した木くずが高熱の投光器に触れれば火災が起きると2人は予見できたと指摘。その上で白熱球が熱くなっていることを認識しながら、点灯させたまま放置したと主張した」
「弁護側は、火災前にも投光器を設置していた日があり、指導教員やイベントの運営担当者から火災の危険性は指摘されなかったと反論。2人は火災当日が初めての当番で、「出火の危険を覚えるほどの熱は感じておらず、火災の発生を認識しなかったのはやむを得ない」と主張した」
さてこの二名がいったいどんな位置にあったのかは問題となるだろう。単に作品の破損・窃盗を抑止するためだけのバイト監視員であったなら、まああまりにも「尻尾きり」に過ぎる。その場合は上級管理者の責任問題となるのではないか。
他方で、この展示物の設計・作成者の一人であったら―十分、責任を問われ得る。なお指導教員は書類送検の後、不起訴。イベント会社の社長等々も同様。容疑は業務上過失致死傷。と言うことは、おそらく、管理者としての一般的責任を問われたわけだろう。
…イベント会社は、そりゃあ最終的には全展示物に責任は、まあ、あるだろう。だが全展示物の全設計・材料にまで目を向ける責務は、まあ、そりゃああるにはあるんだろうが、そう厳しく、刑事罰的に問われるだろうか(警備員が少なかったのではないか、という責任追及はありえる)。
指導教員はより責任があろう。設計をちゃんと確認しとけよ、というのは尤もだし、現場で変な改変、加えるなよ!と指導する責任もあるだろう。が、現場で勝手に白熱電球投光器を設置したというなら、そこまで管理しとけ!というのはちと厳しい。
となると、彼らより重そうな「重過失致死傷」となると、
…この元学生2名、純粋なバイト君(※展示物の警備担当?)ではなさそうだなぁ…。
人材も予算も不足しているのを「お金払って無償労働できる権利」として #CAMPFIRE で売ってたのか>【3000円】TOKYO DESIGN WEEKクリエイティブメンバーと一緒に、会場装飾を作る(設営・アート製作を一緒に行う)… https://t.co/ff47rYbbvd
— cinefuk 🌀 (@cinefuk) November 7, 2016
#東京デザインウィーク は、スタッフを無償で(逆に参加希望者にCAMPFIREで出資させて)使役していたから、現場に判断・責任取れる人が居なかったのだろうな。 https://t.co/IwImN27q9H これで建築学生かよ / “展示作品で5歳焼死、遺族が大学側と主催者を提訴:朝日新聞デ…” https://t.co/CcHv7z2Y5m
— cinefuk 🌀 (@cinefuk) April 30, 2020
ここら辺は憶測としておくべきかもしれないが、まあ…実情なんでしょうな。何しろ実際にお金が積みあがったようだし。
では、そうまでして積んだお金をどう使ったのか、使うつもりだったのか―と言うことも問われ得る。打ち上げの飲み会会費として3000円―なんてのは、そうまでケチった呑み会かぁ?という合理的な疑いもあろうが。
#NT札幌 出展者へ
— 湯村 翼 Tsubasa Yumura (@yumu19) November 30, 2019
展示には事故のリスクがつきものです。細心の注意を払った上で、楽しく展示しましょう。
東京デザインウィークの火災事故と、展示イベントを運営する際のリスクについて - yumulog https://t.co/dXXS07pmRq
…とまあ、普通はそういう配慮をするもんだ―となると、どうしても直接の制作者たちには点数が辛くなる。
…流石にこの「元学生」2名は制作者側のようでなあ…。言い分を信じれば『昨日担当した一郎太と二郎太はコレやったんだってよ! どうだ三郎太?』『イかしてるぜ、四郎太!』ということなんだろう(「火災前にも投光器を設置していた日があり」「2人は火災当日が初めての当番」)、ならば一郎太と次郎太にも責任をー!と言いたくなるだろう内心を想像できもするが…ううーん…。
朝日新聞 神宮外苑火災「白熱電球使った」 LEDだけの予定変更 2016年11月7日 11時27分
「東京・明治神宮外苑であったイベント「東京デザインウィーク」で展示物が燃え、男児(5)が死亡、2人がけがをした火災で、燃えた展示物を作った学生が、「(展示物を照らす照明に)LED電球とともに、白熱電球も使った」と話していることが警視庁への取材で分かった。本来はLED電球だけの予定だった」
「本来はLED電球だけで照らすことになっていたが、作業用に持ち込んだ白熱電球が付いた投光器も使い、下からも照らしていたとみられる。署は、この白熱電球の熱が木くずに伝わって燃え広がった可能性があるとみており、7日午前、業務上過失致死傷容疑で現場検証を始めた」
そんなこんなで、これは【技術者倫理】用の講義メモなのだ。が。現場的にはあまりにダメで、運営側としても『なんでここまでのダメの責任を取らんといかんのだ』と言いたくなるじゃないかレベルとも思しく…教材としての使用もかなり難かもしれない。うん。
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