空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

「リベラル派はどうすればよいのか?」あるジャーナリストの処方箋

2017-11-30 17:23:28 | Weblog
東洋経済 日本の「リベラル」は、このまま衰退するのか 立憲民主党は自民に対抗する改革路線を示せ 2017年11月30日 星 浩

では、リベラル派はどうすればよいのか。まず、既得権にしがみついているというイメージを払拭することが必要だ」(中略)「労働組合を含めて、さまざまな業界団体の権益にメスを入れる

 一読、最初の感想は「ばかかな?」。

 google先生に伺うと、「民主党」の「支持母体」の最たるものは日本労働組合総連合会(連合)とかいうらしいんですが。

 してみると非自民の「リベラル」層は、『はろー☆ 僕らを当選させてくれた支持団体、労働組合様☆ お礼におめーら特権階級が持ってる特権・権益、まるっと陽の光の下にさらけだしてやんよ。いままでどおりの古いルールに守られてるとか思ってんじゃねーぞ親愛なる支持団体様よォ?!』と、組織票を取りまとめてくれた支持団体様にねじこみにいくんでしょうか。

 …ああ、まあ、タブーを恐れず、場合によっては支持者の不利益になることさえ敢えて国益を重んじる有徳の政治家って、いてほしいですけど。
 その場合、そのひとの政治的実践が継続するような、それなりの政治的基盤がやはり必要であり、次の当選を確実化してくれる支持層を要するわけであり。

グローバル化が進んで経済の格差が拡大し、国際的には排他主義が広がる中で、格差縮小や国際協調主義を掲げるリベラル派が果たすべき役割はむしろ、大きくなっている。リベラル派には再興の努力が求められる時である

 この見解からすると、労働組合でも、その下部構成員あたり―むしろ労働組合等に組織されてない、そのほか一般の労働者を支持者として取り込みたいところだ、という見解から上掲したような「処方箋」が出てくるものなのか、と考えられる(それゆえ、特権というに足りるかもしれないなんらかの利権をもっている―かもしれない―労組上層部は打撃を加えられるほうになる)。

 …それを彼らなりに試みた結果が、このたびの総選挙の結果だったんじゃないですかねーと思うのだが。



 少なくとも、直近の民意の反映ではあり、それなりの敬意を払うべきだと私は思う。

 … メディアの中の人については、例えばこんなコメントを思い起こす:



 然り、と私は言うだろう。
 私は「中央線沿いの人たち」のバイアスについて言及する。



 この点、参照しえる観点があると思う:



 すなわち、どーせわれわれ地方の”生産力”なんてタカがしれているのである。東北地方は、各「地方」と比較すると、小売の売上高だのなんだの、はっきりと一桁ちがったりする。だから、上に引用したGNP基準の判定でいけば、東北人の人権・価値などは、東京人にくらべてはっきり格下に見えることだろう。

 しかし東北人も北陸人も…一票ということではあまり変わらないのである。

 まあだから、例えば、なんで自民党が大勝利したかねえ、と言われたら、なにはともあれ個人的な好き嫌い等はさておき、選挙第一声を福島でやったのは誰かねえ、とか言って見たい。

 あれは騙しのテクニックだ、だとか、ヤツは実は福島を嫌っているんだ、だとか、まあ言うにはいえるでしょうけど、同じプロパガンダかますなら、「ふくしま☆うつくしまふっこう☆」みたいなアタマわるそうなほうが支持されるでしょうが、たかがそれだけの単純なことにわざわざ背をむけてヘイト発言積み上げてる人が支持されたかどうか、ちったあ自己分析したらどうです、とも思いますね。

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