空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

科研費報道:毎日新聞「科研費さらに狭き門」

2017-11-30 13:07:14 | 本・論文・研究メモ
毎日新聞 科研費さらに狭き門 国立大交付金削減も影響 毎日新聞2017年11月30日 東京朝刊

新規の採択率が下落の一途をたどっている。今年度の科研費は総額2117億円でほぼ昨年度並みだったが、新規採択率は昨年度比1・4ポイント減の25%。政府は2020年度までに30%へ引き上げることを目指しているが、年々「狭き門」となっている

今年度は新規で10万1247件の応募があり、2万5313件が採択された。新規採択率は6年連続の下落で、11年度の28・5%から今年度は25%に下がった

 応募数が増える一方で、まずはそれに発する問題ではないか。総額が微増程度に留まるせいだ、というのも一方の事実ですが。

今年度から、科研費の一種「挑戦的研究」の仕組みが変わったことも影響したとみられる

 ああ、「開拓」は今年度採用分から開始だったっけか。昨年度は応募しなかったから、制度改革に目がいってなかった。
 ともあれ

従来の助成額は「最長3年で500万円」だったが、今年度から「最長6年で2000万円」に拡大された一方

 これは「誤解を招く書き方」というべき。従来の500万以下の「萌芽」はまだ生き残っている。Max500万程度の小さなカネでは、理系(応用)はにっちもさっちも、ということで始まった制度でしょう、これ。だから理系(基礎)や文系一般のための小規模萌芽が存在しな苦なったかのごとく読めそうな上掲の文章はやや不適。

 このほか最近気になった話題としては









 …いっそ科研費に統合しちまえ,という気もするが,ともあれ,目的に応じた適切な運用を願いたい。

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