空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ソマリア国会議長は反政府勢力と接触を持った

2007-12-16 22:33:04 | ソマリア関連
 バイドア,12月15日の記事。ソマリア暫定政権議長Sheikh Adan "Madobe" Mohamed氏は最近,ケニア首都ナイロビで,敵対勢力の人物と会談を持ったことをあきらかにした。

 土曜,Madobe氏はバイドアで議員らに説明。最近ケニア・エチオピアに外遊した際,当地要人,援助団体関係者,さらにソマリ敵対勢力の人物とも会ったと言った。

Garowe Online Somalia's parliament Speaker says he met with opposition figures Dec 15, 2007 - 1:25:33 PM


「私はナイロビで反対派のメンバーらと会い,政府指導部と敵対グループ間の交渉を始める適切な方策について議論した」Madobe氏は語る。

 当然ではありましょうが,その人物等の名前は明かされません。なお,反政府勢力内部には,交渉なんて問題外!という方々もいらっしゃる由。また,反政府派のメンバーは「アフリカの角」全面に広がっているとも言う。

 暫定政府及びこれを支持するエチオピア軍は,敵対勢力と激しい戦闘を行っておりますが,交渉の意志だけは示していた―わけであります。このたびのこの動きは,そうした意志表示,努力が実を結んだ,という形ですかね。

 他方のソマリア再解放連盟は,「外交手段と戦争」で決着をつけると公言。これは実際のところ,ソマリア暫定政府自体をエチオピアの傀儡とみなし,交渉相手とは考えない,という宣言を意味しました。

 反政府派も無論一枚岩ではありえない。交渉の意志を持つ者たちと,適宜意見を交わし,可能な限り平和的な解決を模索していただきたいところです。

 ところでソマリア再解放連盟としては,交渉の落としどころとしては,「エチオピア軍の撤退」,少なくとも大幅減,を求めたいところかと思われます。
 この点で希望の持てる記事がありました:
Garowe Online Burundian forces to deploy in Somalia this month: AU Dec 14, 2007 - 7:28:17 AM

 AUソマリア特使が言うには,今月中にブルンジの最初の大隊がソマリアに入る予定。…いやちょっと待て,2週間ちょっと前に,「あと2週間ほどで」という話が出ていたはず…(ブルンジに敬意あれ―ソマリア 11月29日)。

 ま,そろそろ本当に配備されるでしょう。話も具体的ですし。
 1700名規模のブルンジ軍。まずは400―500ほど,でしょうか。引き算でいけば,その分,エチオピア軍は撤退可能になるわけです。

 よかったよかった。

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