空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ソマリアの飢饉状況,緩和

2012-02-04 20:32:39 | ソマリア関連
 ソマリアの飢饉の危機が一応ひと段落したという:

BBC Famine conditions in Somalia have ended, UN says 3 February 2012

 ここ最近の収穫が大変宜しかった(ここ17年の平均水準の二倍ほどであるという)こと,諸機関の人道援助の宜しきをもってのことという。特に収穫のよかったことは,食糧価格を下げるのに貢献した。

 しかし,国連担当官としては,なおも状況は懸念されるべき状態のままであるとする。人口の三分の一ほど,234万人ほどが緊急援助を必要としているし,数万人(以上)がこの食糧危機の中で死んで行ったろうとする。また,32万5千人ほどと推計される子供たちは大変な貧栄養状況にある。

 国連は昨年7月および9月に,ソマリア国内のいくつかの領域に飢饉を宣言した。以降の努力の「成果は脆弱であって,継続的な援助なしでは覆されることであろう」,国連ソマリア担当人道援助担当Mark Bowdenは言う。
 彼によれば,ソマリア南部だけで170万人がなお危機にある。

 ―だいたいが,また次の5月には,状況は悪化するであろうというのである。

 BBCの取材にBayの住人は「最近うちの地域に雨が降っているんで,畑にかえれますよ」「援助機関の人には助けてもらってます。地元に帰れるんで喜んでますよ」。同様にBayのBurhakabaの女性はモガディシュを離れるにあたって「慈善団体が帰還を手伝ってくれて,感謝してます」。

 13億ドル相当の援助がこの国につぎ込まれたが,危機はなお去っていない。雨が適切に降り,継続的な,調整された,長期的視野の行動が事態を解決するはずなのだ―Nairobiで国連食糧・農業機関の長Jose Graziano da Silvaはこの旨,言う。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Al ShabaabはBadhadheを喪失 | トップ | Luuqで激戦? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ソマリア関連」カテゴリの最新記事