空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

Sheikh Sharifはイスラム法廷議長を辞任する:ソマリア

2008-11-06 22:29:21 | ソマリア関連
 イスラム法廷会議議長,ソマリア再解放連盟(ジブチ派)指導者Sheikh Sharifは法廷会議議長職を辞し,次回議長選に出馬しないことを表明:

Garowe Online Somalia's Sheikh Sharif to step down as Islamic Courts chief Nov 5, 2008

 暫定政府内部にポストを得るか否かについては明言を避けた。ベレトウェインで語ったもの。

 なお,彼は先日ソマリア地元イスラム聖職者の出したファトワに言及,これは一か月以内のイスラム法廷会議総会を求めるものですが(和平協定締結を停止するよう求めるものでもあるんだが),つまりじきに次期議長選が行われるだろうというわけだ(参照:Garowe Online Somalia: New fatwa riles Islamist factions Oct 31, 2008 )。

 新政権への動きは順調に進んでいるようです。

 他方,ソマリア中央部やや内陸北よりMudug県では援助団体関係者が空港につくや襲撃され,誘拐される:

BBC Aid workers kidnapped in Somalia 5 November 2008

 未だ和平は遠い感がある―とはいえ,誘拐事件や洋上で違法移民を海に叩き落すくらいなら,アフリカ問題を扱うところでは時候の挨拶のようなものではあります。

 南部キスマユではイスラミスト政権がさらに支配を固めようとしたものか,公然武器携帯を禁じ,以後没収の方針を公表:

Garowe Online Somalia: Islamists ban weapons in Kismayo 5 Nov 2008

 但し違反時の罰則は公表されず。
 没収だけで済めばいいですが,例えば抵抗したりした場合,現場の判断がどうなるかは分かったものではありません。ジュバランド南方,Dhobleyでの事例ですが,道端でカーステレオを鳴らしていた男性3名が,民兵の停止要求に従わず(公務執行妨害にあたるか),即時銃殺されたことがあります(「カーステレオで音楽聴くような不届き者には即決死刑:2月19~21日ソマリア関連ニュース」)。

 …権力握って嬉しい盛りですからねー,彼ら。空港の名前を伝説的イスラム聖戦士の名にちなんで変えてみたりー。

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