空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

原発と火力(石炭)発電のことのメモ

2019-09-05 16:17:42 | ノート



 人命を優先すべき価値のひとつと位置づける限り、原子力発電に多少目をつむらなくてはならぬという現実、なのではある。「バカだなあ」の対象がなにかは不分明だが、確かに、石炭発電を野放図にやりまくって若年時からの呼吸器疾患をふやしまくり、落盤で労働人口を減らすだけ減らしてたのは、バカだよなあと言われても、まあ…だが、あれはあれで止むを得ない端境期だったのだ、という評価にはなろう。しかしなあ…とも思うが。



 実際、ひどかったからなあ。炭鉱落盤死者が一日あたり10人を切ったあたりで(自分で概算した)、私はキャッホゥ!と喜びの声をあげたような記憶がある。チェックし始めて2-3年目のことだったか…今後は確実に順調に減るぞ、と確信したんだ、あのとき…。

 ただし、石炭の採掘でヒトがぼろぼろ死んでも、それは採掘地での死である。大地が鉱毒で死のうと、それは採掘地のことである。従って、地の果てのどっかのくにのどっかの地域でがっぱがっぱ落盤して何人死のうが、それは他国の死者であり、我が国の死者ではない。他国の採掘地が死のうと、そこは我が国の土地ではない。この観点からは我が国で火力発電する際の熱汚染・排気汚染くらいかなあ、という―見解であれば、まあその、我が国に限っていえば死者も出ないし土地も死なないので合理的である。

 国際的にはどうかなあとか、国際的労働者の連帯と言う観点からはどうかなあとか、そんな1960年代~80年代的な左翼感覚からは、どうも首肯しがたく、私としては代替エネルギー技術の早期開発に力を注ぐことを条件に、現時点では経済的である限りにおいて原発止むなしというところ。

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