マリ政府はTuareg勢力およびイスラミスト勢力のうちAnsar Dineと最初の直接対話を行った。
BBC Mali crisis: Tuareg rebels in talks with government 4 December 2012
ブルキナファソで行われた会議で,さらなる対話がなされることは合意された様子。
方針としては,Tuareg勢力が北部マリの独立への意志を放棄すること;Ansar Dineが過激派の政策を改め,アルカイダとの連携を放棄するべきこと―つまりテロを放棄することとマリの国体を維持することが基本線。
―となると,『反乱起こさなくてもよかったんじゃ?』ということになるが,なんでこうなったかって,「the much-weakened separatist Tuareg rebels」ってくらい弱体化したから,というのが一つの答えになろう。
また,Ecowasは3300名規模の派兵の意志を示したが,これに先週,国連事務総長Ban氏が支持を与えた由。金銭的な支持までは与えていないそうだが(マリ介入軍Afismaはどうやって運営するのか答えよ,と言ってるという)。
一応和平方向と言うことで,私としては歓迎する方向である。が,これら反乱勢力はすでにいろいろやらかしちゃっているので,『なにをいまさら』というだろうマリ国民をどう納得させるか,は相当難である様子である。
追加:
Guardian UN urges caution over military intervention in Mali
Simon Tisdall, Thursday 29 November 2012
国連はマリ介入計画に対して,バケツ一杯の冷や水を浴びせかけた―と評する。1990年代のソマリアのことを思い出せ,最近のコンゴの事例を思い出せ―隣国が必ず事態を正しく見ているとは限らないし,介入も宜しいこととは限らない! 何をしたいのか,何ができるのか―訓練や任務や資金源など,考え直せ,そう事務総長報告は勧告する,と。
まずは平和的な手段を尽くすべきだとし,さらには”国連はカネを出さないからね”,logistical supportだけだから,と明言。
…まあ,実際,それなりに弱体化したとはいえ,Tuareg勢力(反西欧運動を自己目的にしているわけではない)との妥協は可能かもしれないレベルのようだし,Ansar Dine(の穏健派)も交渉の席についているわけだし,まずは対話で押していっては,というのも妥当な線か。
12月5日に安全保障理事会で討議するそうですけどね,軍事介入案。
BBC Mali crisis: Tuareg rebels in talks with government 4 December 2012
ブルキナファソで行われた会議で,さらなる対話がなされることは合意された様子。
方針としては,Tuareg勢力が北部マリの独立への意志を放棄すること;Ansar Dineが過激派の政策を改め,アルカイダとの連携を放棄するべきこと―つまりテロを放棄することとマリの国体を維持することが基本線。
―となると,『反乱起こさなくてもよかったんじゃ?』ということになるが,なんでこうなったかって,「the much-weakened separatist Tuareg rebels」ってくらい弱体化したから,というのが一つの答えになろう。
また,Ecowasは3300名規模の派兵の意志を示したが,これに先週,国連事務総長Ban氏が支持を与えた由。金銭的な支持までは与えていないそうだが(マリ介入軍Afismaはどうやって運営するのか答えよ,と言ってるという)。
一応和平方向と言うことで,私としては歓迎する方向である。が,これら反乱勢力はすでにいろいろやらかしちゃっているので,『なにをいまさら』というだろうマリ国民をどう納得させるか,は相当難である様子である。
追加:
Guardian UN urges caution over military intervention in Mali
Simon Tisdall, Thursday 29 November 2012
国連はマリ介入計画に対して,バケツ一杯の冷や水を浴びせかけた―と評する。1990年代のソマリアのことを思い出せ,最近のコンゴの事例を思い出せ―隣国が必ず事態を正しく見ているとは限らないし,介入も宜しいこととは限らない! 何をしたいのか,何ができるのか―訓練や任務や資金源など,考え直せ,そう事務総長報告は勧告する,と。
まずは平和的な手段を尽くすべきだとし,さらには”国連はカネを出さないからね”,logistical supportだけだから,と明言。
…まあ,実際,それなりに弱体化したとはいえ,Tuareg勢力(反西欧運動を自己目的にしているわけではない)との妥協は可能かもしれないレベルのようだし,Ansar Dine(の穏健派)も交渉の席についているわけだし,まずは対話で押していっては,というのも妥当な線か。
12月5日に安全保障理事会で討議するそうですけどね,軍事介入案。
はじく設定はしてないはずですのに。
ともあれ,
BBC "French troops continue operation against Mali Islamists"(http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-20997522)12 January 2013 Last updated at 12:24 GMT
なんでマリ軍がKonna奪取できたかなーと思ったら,フランス軍が(ヘリパイロットが致命傷を負うほど)気合いいれてバックアップしていたそうな。
ソマリアのほうは,さらにそうです。
1. ソマリア
2. マリ
3. 中央アフリカ共和国
である。1と2とにはフランスは実力行使した。
1には,(今回は)特殊部隊をヘリで送りこんで人質奪還作戦を展開。
2には,政府側の作戦を援護して空爆を敢行。
3には『お願い! 僕の政府を守って!』と政府にお願いされ,『介入してくれないなんて,旧宗主国さん! 僕らを見捨てる気っ?!』と民衆から訴えられてもシカト中(…個人的には同情する。うん)。
Afismaはじめ,国際的協調による介入には,むしろ”さあやろう! はいやろう! できるだけ早く!”と言う感じかと私は思ってきた。彼らは,自らdraft作成するくらい,積極的だったはず。
暫定大統領が”9月までは持たない!”と悲鳴を上げていた。
国連側の”討伐団結成OK”の宣言に対しては,文化遺産の破壊で応答し,示威のやり合いはそこそこうまく行ったわけであるが…どの辺がフランスの激怒ポイントだったか,いやほんとに考えると面白いと思う。