せんでいい、そんなもん、とは人間様としてはそう思うが、向こうさんとしても、ここしばらく旱魃でにっちもさっちもいかなくなっていたところ、珍しくいい雨が降って植物さんも大繁茂の気分!となれば、そりゃあ増えたくもなるだろう。いやだってこっちだってせっかくの雨に収穫を期待していたわけであるし…。
BBC How do you fight a locust invasion amid coronavirus? 25 Apr 2020 By Catherine Byaruhanga
そんなわけで、サバクトビバッタに見舞われた東アフリカ地域。先の流行で残された卵から孵った第二世代が大爆発する気配の今日この頃。
「Currently, Africa's second most-populous state, Ethiopia - along with regional economic powerhouse Kenya and politically unstable Somalia - have been worst hit.」
アフリカでも第二位ほどに人口の多いエチオピア。この近辺の経済的なパワー・ハウスとしてのケニア。反乱勢力との戦闘に始まり、一応国際的に認知された国家領域内が絶賛分裂中のソマリア。三者三様にアウトとなると、援助するほうも三者三様の対応をせねばならず、当事者は頭を掻きむしりたくなるんじゃないか。
普段なら、そりゃあ大変だ、FAOあたりから援助が来るまで、頑張っててよ!で済む(…いやまあ)のだが、今回に限ってはコロナウィルス騒ぎに直撃され、「二進も三進も行かなさ」が複雑開放骨折している状態。
「A second invasion by desert locusts has hit East Africa in just a few months, as younger and more aggressive swarms hatch and spread across a region already battling hunger and coronavirus, which has made it more difficult to get supplies to kill the crop-devouring pests.」
そのうえ、前回の流行の二十倍も、6月には400倍も、と恐るべき数字が並ぶ。
「It estimates the swarms could be up to 20 times bigger than during the first invasion -and they could become 400 times bigger by June.」
「The short rainy season from February to May is the perfect time for farmers to plant their seeds in the ground in the hope of a bumper harvest in June.」
「Following the droughts of recent years, there have been good rains this time. But the moist, humid conditions are also perfect for locust eggs to hatch.」
…援助欲しさの過大申告かよー、とか言いたくなるかもしれないが、今回はその可能性の数字がどれほど現実的なものか、眼前に見るのにこの上ないほどに有利な状況。有利というか、それはものっそい人が死ぬという意味だが。
つまり、大量の農薬、散布のための機械、散布人保護のための防護用具、昆虫群監視のためのヘリコプター、ヘリのパイロット…そんな類の資材は現在、そもそも国際的物資流通が壊滅してて入手しがたく、防護用具はコロナウィルス対策用のそれと微妙に重なり入手困難、ヘリは届かず、パイロットはコロナウィルス対策で検疫で2週間足止めされなければならない。
…詰んでね? これ?
できれば環境にやさしい、生物農薬を使いたいかな(それなら防護具は損耗を抑えられる)、その生産国は日本やオランダ、モロッコ。うん、それどころじゃなかったり、そもそも流通が(ry
「To bring the invasion under control, pesticides and the more environmentally friendly bio-pesticides are needed. They are sourced from countries such as Japan, the Netherlands and Morocco.」
「Helicopters needed to track the locusts movements have also faced delays getting into the region - a shipment from Canada has not arrived yet - and pilots have to undergo quarantine when they arrive.」
つまり、今日ヘリとパイロットが届いても、五月第二週まで動けない。その間、バッタさんたちの初期ロットは跋扈してしまうだろう。
「The UN predicts if the outbreak is not brought under control soon, the size of swarms could grow 400 times by June, affecting mid-year harvests.」
春の収穫はかなり壊滅的だっただろう。そして今年中盤の収穫も壊滅的となると、年の2/3の収穫がダメとなる。地域の農耕がまるっと壊滅する。そして援助物資は届かない。だって地の果てのだれかが苦しんでるらしいって聞いても、差し当たり自国内で苦しんでる人を援助したほうが社会的財獲得に便利だろうし。だってそもそも貨物便が動かないだろうし。
…かなり、詰んでる感じがするのですが。
BBC How do you fight a locust invasion amid coronavirus? 25 Apr 2020 By Catherine Byaruhanga
そんなわけで、サバクトビバッタに見舞われた東アフリカ地域。先の流行で残された卵から孵った第二世代が大爆発する気配の今日この頃。
「Currently, Africa's second most-populous state, Ethiopia - along with regional economic powerhouse Kenya and politically unstable Somalia - have been worst hit.」
アフリカでも第二位ほどに人口の多いエチオピア。この近辺の経済的なパワー・ハウスとしてのケニア。反乱勢力との戦闘に始まり、一応国際的に認知された国家領域内が絶賛分裂中のソマリア。三者三様にアウトとなると、援助するほうも三者三様の対応をせねばならず、当事者は頭を掻きむしりたくなるんじゃないか。
普段なら、そりゃあ大変だ、FAOあたりから援助が来るまで、頑張っててよ!で済む(…いやまあ)のだが、今回に限ってはコロナウィルス騒ぎに直撃され、「二進も三進も行かなさ」が複雑開放骨折している状態。
「A second invasion by desert locusts has hit East Africa in just a few months, as younger and more aggressive swarms hatch and spread across a region already battling hunger and coronavirus, which has made it more difficult to get supplies to kill the crop-devouring pests.」
そのうえ、前回の流行の二十倍も、6月には400倍も、と恐るべき数字が並ぶ。
「It estimates the swarms could be up to 20 times bigger than during the first invasion -and they could become 400 times bigger by June.」
「The short rainy season from February to May is the perfect time for farmers to plant their seeds in the ground in the hope of a bumper harvest in June.」
「Following the droughts of recent years, there have been good rains this time. But the moist, humid conditions are also perfect for locust eggs to hatch.」
…援助欲しさの過大申告かよー、とか言いたくなるかもしれないが、今回はその可能性の数字がどれほど現実的なものか、眼前に見るのにこの上ないほどに有利な状況。有利というか、それはものっそい人が死ぬという意味だが。
つまり、大量の農薬、散布のための機械、散布人保護のための防護用具、昆虫群監視のためのヘリコプター、ヘリのパイロット…そんな類の資材は現在、そもそも国際的物資流通が壊滅してて入手しがたく、防護用具はコロナウィルス対策用のそれと微妙に重なり入手困難、ヘリは届かず、パイロットはコロナウィルス対策で検疫で2週間足止めされなければならない。
…詰んでね? これ?
できれば環境にやさしい、生物農薬を使いたいかな(それなら防護具は損耗を抑えられる)、その生産国は日本やオランダ、モロッコ。うん、それどころじゃなかったり、そもそも流通が(ry
「To bring the invasion under control, pesticides and the more environmentally friendly bio-pesticides are needed. They are sourced from countries such as Japan, the Netherlands and Morocco.」
「Helicopters needed to track the locusts movements have also faced delays getting into the region - a shipment from Canada has not arrived yet - and pilots have to undergo quarantine when they arrive.」
つまり、今日ヘリとパイロットが届いても、五月第二週まで動けない。その間、バッタさんたちの初期ロットは跋扈してしまうだろう。
「The UN predicts if the outbreak is not brought under control soon, the size of swarms could grow 400 times by June, affecting mid-year harvests.」
春の収穫はかなり壊滅的だっただろう。そして今年中盤の収穫も壊滅的となると、年の2/3の収穫がダメとなる。地域の農耕がまるっと壊滅する。そして援助物資は届かない。だって地の果てのだれかが苦しんでるらしいって聞いても、差し当たり自国内で苦しんでる人を援助したほうが社会的財獲得に便利だろうし。だってそもそも貨物便が動かないだろうし。
…かなり、詰んでる感じがするのですが。
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